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ややこしいことを、ややこしくなく

150万円の壁は2018年から、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


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150万円の壁は、2018年から

2017年度の税制改正の全貌があきらかになりました。

なんといっても、目玉は配偶者控除です。当初は、いまの配偶者控除をやめて、夫婦控除なるものをつくるとの案もありました。でも、結局は夫婦控除はできず。すったもんだの末、配偶者控除は存続。ただし、いまとおなじ控除を受けられる年収の壁を103万円から150万円に高くするということで決着がつきました。

壁の金額だけがクローズアップされると、いつから? というところを見落としそうです。2017年度の税制改正できまったことなので、2017年から150万円の壁になる──こうカン違いされませんように。実際に150万円の壁になるのは、2018年(平成30年)からなんですね。2017年の3月末までに法案を成立させて、適用は2018年分から。こんなスケジュールになっています。

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 *あたらしい壁は、2018年(平成30年)から

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150万円の壁、経済効果は4200億円

4200億円。これが配偶者控除の壁が150万円になることによる経済効果だそうです。配偶者控除を受けられる人が増える&配偶者が150万円まで働くことで増える世帯収入から計算するとそうなるんだとか。

今回の改正では、高所得者層の配偶者控除が制限あるいは廃止されます。紹介した経済効果は、高所得者層の増税分を加味されたうえの金額です。

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 *新しくなる制度の経済効果は4200億円!



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