社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

日本の寿司職人が海外で握った寿司に、消費税はホニャララ、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


『ぼくがまだ小学生のころ。“たいりょうばた”の“たいりょう”の漢字はどう書くかと先生が聞いてきた。ぼくの頭にはすぐに、“大漁”の文字が浮かんだ・・・』

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日本の寿司職人が外国で握った寿司に消費税は───

日本の消費税は、日本の国外で行った取引にはかかりません。まあ、当たり前ですかね。日本の税金ですから。

ある税理士が、消費税を勉強している学生に聞いたそうです。日本人の流れの寿司職人(こういう人がいるかどうかはともかくとして)が、外国の日本人街で寿司を握って、現地の日本人に提供した。そのとき、その寿司職人が日本円でもらう報酬に消費税がかかるか?

学生は、かからないと答えます。日本の国外での取引ですからね。でも、その税理士が「そうかな? 日本人が寿司を握るんだよ。相手も日本人だよ。日本円だよ。ほんとうにかからないのかい?」こう念押しすると、学生、う~んと唸る。さらにダメ押しで税理士が「寿司だよ」

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すると、学生「やっぱり、かかる、かな」

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国外の取引に日本の消費税はかからない

登場する人物その他は、すべて日本に関係しています。ということは、日本の消費税がかかってもおかしくない? いやいやいやいや、消費税はかかりません。なぜなら───国外における役務の提供だから。日本の消費税は、日本の国内で行われた取引にのみかかるのです。その一点だけに目を向ければいい。

その学生、はじめの答えが合っていた。でも、念押しされることで気持ちが揺らいでしまったんですね。

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『“たいりょう”の漢字。先生は「“たいりょう”って多く魚が獲れたってことだろ? 本当に“大漁”でいいのかい?」などと言う。ぼくは、う~んと唸り「やっぱり“多漁”、かな」』

人間、どうも念押しには弱いようで・・・



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