社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

士(さむらい)がふたり以上集まったら法人ができるでござる、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


最近、わたしの周りでは税理士法人ばやりです。税理士法人。なんとなく聞いたことありますかね。

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税理士事務所も未来永劫続けていける仕組みをつくろう

法人ではない個人の事務所では、税理士さんが亡くなると、その事務所は消滅してしまう。一方、税理士の主な顧客は会社(=法人)なわけで、こちらには〝死〟というものがありません。会社は、理論的には未来永劫続いていく。それでは具合がわるい。税理士にも永続的にサービスを提供していけるような環境をつくろう。そうだ、税理士に法人化を認めよう! それなら税理士事務所も未来永劫続いていく! とこういう具合で税理士法人の制度ができたのが、今から17年前の2001年です。

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税理士法人は、一人法人はダメ

ふつうの会社は、一人法人が認められていますよね。社長一人だけの会社だってOKです。ところが、税理士法人は一人法人は認められていません。税理士が一人の事務所は、たとえ職員が100人いたって税理士法人にはなれません。最低ふたりの税理士がいないと税理士法人はつくれないことになってます。別の言い方をすると、税理士法人には必ずふたり以上税理士がいる、というわけです。それは顧客に安心感を与えますよね。

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最近は親族外のケースが多いような気がする

以前は、税理士法人は、親子だったり夫婦だったり、親族でつくるケースが多かったような気がします。でも、最近わたしの周りでできた税理士法人はそうではないんですね。いずれも、親族ではない、気の合う(?)者同士が集まっての税理士法人です。最近やたらと複雑になっている税制に対応するためには、やはり個の力には限界があるということでしょうか。

もちろん、事務所に税理士がふたり以上いたら、必ず税理士法人にしなければないわけではありません。複数税理士がいる事務所でも、法人にしていない個人事務所はいくらでもあります。


〇〇士のことを、侍業(さむらいぎょう)なんて言い方をすることがあります。もちろん、武士からの連想です。武士には孤高のイメージがありますよね。孤高の(?)税理士さんもいろいろ考える。税理士法人にする、しない。税理士法人をつくる、つくらない。それぞれに考え方がある。

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