社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

だれかが言ってくれないと、迷う人は必ずいるはず! の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


当たり前すぎることは、だれもあえてそれに触れないし、本にも書かれていない。←それこそ当たり前ですかね? 当然そうなると思うんだけど、確証がない。だれも言わないし、どこにも書いてないから。たとえば───、

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赤字法人の法人税はゼロでいいか?

むかしむかし、わたしが法人税の勉強を始めたばかりのころ。会社には法人税がかかる。法人税は利益×税率。先生は盛んにこうおっしゃる。よくわかりました。利益があれば、それ掛ける税率が法人税なんだな。・・・・・んっ? でも、赤字のときはどうなる? ▲100に法人税率30%をかけると▲30だぞ。マイナスの税金なんてあるのか? いや単に税金ゼロになるだけなのか?

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もちろん、赤字のときは法人税はゼロです。マイナスの税金なんてありません。当たり前? でも、だれかが言ってくれないと、迷う人は必ずいるはず!

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資産<負債の会社。株価はゼロでOK?

中小企業の株価を計算するとき。資産があって負債がある。負債のほうが多いときの税務上の株価は? ゼロのような気がしますよね。債務超過ですから。でも、ゼロでいいんでしょうか。株にはもともと払い込んだ金額あるはず。いくらなんでも、ゼロにするのは気が引ける。まあ、でもそれは感情論であって、やっぱりゼロなんだろうなぁ。

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もちろん、資産<負債のときの税務上の株価はゼロです。税金の世界では、払込金額をその価値にするなんてことありません。当たり前? でも、だれかが言ってくれないと、迷う人は必ずいるはず!

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筆頭株主はだれ?

では、これは?

あなたの会社の株主構成はつぎのとおりとします。あなた120株、Aさん120株、Bさん120株、Cさん40株(計400株)。さて、あなたは筆頭株主になる?

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もちろん、あなたは筆頭株主です。加えて、Aさん、Bさんも筆頭株主。つまり筆頭株主がが3人いるというわけ。筆頭は〝いちばん〟ということですよね。〝ひとり〟ということではない。で、そうなる。当たり前? でも、だれかが言ってくれないと、迷う人は必ずいるはず!



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