社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

借金をいくら返しても利益は減らない、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


こんなこと言う社長の思惑は?

ある社長に、今期はだいぶ利益が出そうだと説明したときのこと。

社長「おれ、会社にカネ貸してたよね。じゃあ、まとめて返してもらおうかな」


おっと、もしかして、

おれ会社からカネ返してもらう。
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  *おれ、うれしい!


会社⇒利益へって税金も減る。
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  *会社、うれしい!


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どっちも、うれしい!

↑社長、こんなこと考えてませんか? 

借金をいくら返済しても利益は減らない

会社の借入金(社長からのものも、銀行からのものも)をいくら返済しても、会社の利益は減りません。
もちろん、増えもしませんよ。
借入金の返済金は、利益に影響しないんですね。

理由は、借入金の返済金は、経費にならないから、です。
(念のため)利益を減らすのは、経費だけ。



<よくある質問>


Q.
どうして、借入金の返済金は通帳から引き落とされるのに、経費にならないのですか?

A.
お金を借りたとき、売上にしないから、です。


(解説)
お金を借りたとき、通帳に入金がありますが、それを売上にしません。

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 *社長の理解は正しい! だから返済は経費にならないのだ

ですので、借りたときの反対、つまり返済をしたときも経費にしないのです。


もちろん、経費にしないのは、元金だけで、利息は経費ですよ。



借入金の返済で、おれも会社もどっちもうれしい! こんな社長の思惑ははずれちゃいましたね。

借金をいくら返済しても、利益は減らない



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