サラリーマンの必要経費には個人的事情は考慮されない、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
サラリーマンの税金はつぎのように計算します。
今回は、年収から差し引く「給与所得控除」がテーマです。
■給与所得控除には個人的事情は考慮されない
サラリーマンの必要経費的な意味で、年収から控除するのが給与所得控除です。
給与所得控除は、年収に応じて自動的に決まります。
人生いろいろ。
人にはいろいろな事情がありますが、個人的事情は考慮されないのです。
*年収が同じなら、ふたりの給与所得控除は同じ
*年収が同じなら、ふたりの給与所得控除は同じ
*年収が同じなら、ふたりの給与所得控除は同じ
年収に対する給与所得控除の割合の目安はつぎのとおりです。
年収 | 年収に対する給与所得控除の割合 |
100万円 | 65% |
300万円 | 36% |
500万円 | 30% |
1,000万円 | 22% |
1,500万円 | 16% |
*目安であり、正確な割合ではありません。
給与所得控除は、年収が上がれば上がるほど、年収に対する割合は小さくなります。
■サラリーマンだけど、仕事で自腹切ってるよ
給与所得控除は、上にあるように年収に応じて自動的に決まるのが原則です。
でも、「サラリーマンだけど、仕事で自腹切っているよ」
こんな事情がある人のために、特定支出控除という制度があります。
サラリーマンが使った仕事上の必要経費の一部を給与所得控除に上乗せすることのできる制度です。
ただし、この特定支出、必要経費の範囲は限定的で、かつ、金額の制限などもありますので、多くの人が受けられるものにはなっていないんですね。
関連記事
- <特定支出控除>サラリーマンが自腹を切った仕事上の費用は控除できるかも、の巻
*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。