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ややこしいことを、ややこしくなく

おさらい配偶者の控除(その1)、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。



税金に配偶者控除・配偶者特別控除(以下、「配偶者の控除」といいます)という控除があります。もちろん、結婚していれば誰でも受けらる、というわけではなく、いくつかの要件があります。さて、配偶者の控除の要件とは────

と、その前に、


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配偶者の控除は変動する

その前に────控除額について。じつは、配偶者の控除の “控除額” は、一律ではないんですね。あなたの所得と配偶者の所得の組み合わせによって変動する。こんなややこしいことになっています。

変動幅は、下は1万円から上は満額の38万円まで。

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*ふたりの所得の組み合わせで、1万円~38万円の控除

そのとおり。どうせなら満額がいい。

ということで、ここでは配偶者の控除の満額(38万円)の要件を紹介しましょう。

配偶者の控除の満額(38万円)←これはさすがに長すぎます。“配偶者38(サンパチ)控除” と名づけよう。



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あなたの所得は、900万円以下ですか?

ここからが要件です。まずはこんな質問から。あなたの所得は、900万円以下ですか?

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配偶者38控除は、所得が高い人は受けることができません。その基準が、900万円。質問の答えがイエスなら、第一段階クリアです。
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*所得900万円超の人は、ここで早くも配偶者38控除の世界から退場!


■所得っていったい?■
所得という言葉がでてきました。なにげなく使うけど、所得っていったい? 年収とは違うのかな?

年収と所得は、まれに混同して使われることがあるようです。年収と所得の関係はというと、
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*給与所得控除は、年収に応じて決まる。必要経費は実際に使った金額。



なるほど、年収と所得の違いは、わかりました。では、あらためて────(その2へつづく)



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