社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

なぜにあなたは減資をするの?の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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減資で資本金をゼロ円にすると、株主はいなくなる?

会社に減資という手続きがあります。減資とは資本金を減らすこと。減資により資本金をゼロ円にすることも可能です。

もし、減資で資本金をゼロ円にすると、発行済みの株式数もゼロになるような気がします。そうなると株主はいなくなる。ということは、追い出したい株主がいたら、減資をすることでその目的が果たせるじゃないか。こんなスキーム(?)が考えられます。

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その結果───なんと! 元奥さんの持ち株数に変化なし。減資と株主の持ち株数には、直接的な関係はないのです。

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なぜにあなたは減資をするの?

減資は、元奥さん株主の追い出しに使えないわけか。じゃあ、減資する意味ないな。と、こんな早合点するなかれ。

減資をすることによって、均等割なる税金を減らすことができる場合があるんですね。均等割は、利益には関係なく、会社の資本金等の額によって決まります。減資をすることによって、均等割の算定基礎になる金額が減り、その結果、均等割そのものの額も減る可能性もあるというわけ。

中小企業が減資する背景には、多くの場合こんな理由があるのです。

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