社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

会社をつぶさないためにチェックすべき書類とは? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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健康で長生きは、みんなの望み

健康で長生き。これはおそらく多くの人の望み、憧れですよね。

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 *健康で長生きは、みんなの望み

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会社だって健康で長生きが理想、でも

人の望みは健康で長生きすること。会社だって同じ。健康(⇒業績順調)で長生き(⇒つぶれないこと)が理想です。社長はもちろん、働く社員だってそう思っているはずですよね。

ここにあるデータがあります。東京商工リサーチの調査によると、2016年(平成28年)に倒産した544社のうち、半数以上が「ホニャララ」だった!

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ホニャララに入る言葉はいったい何でしょう? 正解は───、業種ではありませんよ。設立からの年数でもない。なんと、それは〝黒字〟。倒産した544社のうち、半分以上が黒字だったらしいんですね。

意外です。赤字で倒産ならすんなり腑に落ちます。でも、現実には半分以上がそうじゃなかった。健康なのに(黒字なのに)長生きできなかった(倒産してしまった)んですね。

この黒字倒産した会社の中に、どのくらい、ありもしない利益を計上している会社(=粉飾決算の会社)があったか。それはわかりません。でも、そんな不届き千万の会社は別にしても、利益だけ見ての経営は危ういということはいえます。利益だけ見てはダメ? じゃあ他に何を見るの? もちろん、キャッシュです。つまり、通帳の残高。

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会社をつぶさないための法則

会社をつぶさないための、単純にして明確な法則があります。
出ていくキャッシュよりも、入ってくるキャッシュを多くすること 
それができている会社はつぶれない。「経費 売上」でつぶれる会社はあっても、「出ていくよりキャッシュ 入ってくるキャッシュ」でつぶれる会社はないのです。

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もっとBSに気を配ろう!

売上・経費と利益が載っている書類は損益計算書(PL)。一方、キャッシュが載っているのは貸借対照表(BS)です。ということは、会社をつぶさないためには、BSをしっかりチェックすべき。でも、伝統的に(?)社長がまず気にするのはPLのほう。BSはないがしろにされるというか、見向きもされない傾向にある。

もっとBSに気を配ろう!

社長がBSを見ないのには、会計事務所にも責任があります。PLのほうが説明しやすいので、そっちを優先してBSの説明をしっかりしてこなかった。そんなことではいけません。しっかりと、BSの説明もしなくちゃ。

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 *高橋会計事務所では、業績説明のときは、しっかりとBSについてもご説明しております。



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