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1972年1月21日、史上初めて交際費が1兆円を超えた!らしい の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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1月21日は史上初めて企業の交際費が1兆円を超えた日!

国営ラジオ放送の某情報番組に「今日は何の日」というコーナーがあります。過去の〝今日〟どんな出来事があったのかを紹介するコーナーです。

1月21日の放送によると───1972年(昭和47年)の1月21日、史上初めて企業の交際費が1兆円を超えた!───らしい。

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 *日本企業の交際費が史上初めて1兆円を超えた!

これだと、過去から積み重なられてきた交際費があって、それが1972年1月21日をもって1兆円を超えた。こう聞こえてしまいますね。でも、もちろんそうではない。統計数値として、日本企業の年間交際費が初めて1兆円を超えた。それを国税庁が発表したのが1972年1月21日だったということ。ということは、1月21日という日付自体にあまり意味はないね。

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最新の年間交際費は、およそ年間3.5兆円

うむ。それにしても、おおざっぱにいって、およそ50年前は会社が使う交際費は、年間1兆円程度だったわけね。じゃあ、今はどのくらいなんだろう? 調べてみました。国税庁が毎年「会社標本調査」なるものを公表しているのです。その最新版によると───

年間交際費 3兆5千億円。2015年度(平成27年度)企業標本調査による数字です。

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交際費には限度額あり。多くの中小企業は限度額の範囲内

企業の交際費には、税金上の限度額があります。いまは中小企業の場合、年間800万円。それを超えたら超えた分に税金がかかるという仕組みです。さきほどの調査をもとに計算すると、中小企業の平均年間交際費は、およそ100万円ほど(意外と少ないような気がしますね)。

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*交際費というと、まず飲み食い代をイメージしますよね。でも、もちろん、それだけではありません。贈答や冠婚葬祭などの費用などなど、細かいところを含めると、税金の世界での交際費は世間でのそれよりも少し範囲が広いのです。


つまり、多くの中小企業の交際費は限度額の範囲内、交際費に税金はかかっていないといえます。実際に申告している私の事務所では───交際費が年間に800万円を超えている会社は、やはりゼロ。


1月21日は、史上初めて企業の交際費が1兆円を超えたことよりも、もっと特筆すべきことがあった日です。それは〝ライバルが手を結んだ日〟。ときは幕末、1866年のこの日、敵対していた長州と薩摩が軍事同盟を結んだのです。いわゆる薩長同盟。それが、倒幕から近代国家の樹立へ至る中での大きな出来事だっとことは間違いないはず。そして、今年は明治維新150年。
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*ライバル関係であった薩長の間を取り持ったのが坂本龍馬。そして、坂本龍馬は教科書から消える・・・



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