社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

熟成のすゝめ、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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税理士の仕事にも熟成が関係ある(?)

熟成させたほうがいいものがあります。たとえばワイン。たとえばお肉。いい頃合いまで待つ。あんばいがよくなるまで時間をかける。こんな熟成を経て、いい味を出します。翻って、わたし達税理士。ワインは扱ってません。もちろん、お肉だって。その他にも熟成させなければならないものなんて、扱っていないように思えます。でも、じつは、税理士の扱うものにも熟成させたほうがいいものがある。さてさて、そんな熟成すべきものとはいったい──。

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申告書熟成の効用

税理士の仕事における熟成すべきもの──、それは申告書。

いったん、申告書は完成させます。でも、完成したからといって、すぐには出さない。時間をおきます。←これが熟成。申告書の熟成ですね。すると、熟成期間中に、処理の誤りに気づくことがある。ああ、あれにはこういう処理方法があったぞと思いつくこともある。そんな気づきや思いつきは、なんの前触れもなく唐突にやってきたり、あるいは、研修会で講師の話がヒントになってやってきたり。どちらにしても、これらはまさに熟成期間をおいたことの効用です。

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 *これはダメなパターン。こんなことなきよう。

毎年毎年継続して提出する法人税の申告には、熟成は馴染まないかもしれません。でも、スポット的に引き受ける相続税の申告書には、この熟成が欠かせない。もちろん、熟成のためにはその前の段階の処理を素早くしておく必要があります。申告期限ギリギリの完成じゃ、熟成もなにもありませんからね。

とここまで書いてきて、この熟成、さまざまな場面で活かせるように思えてきました。文章だってそう。書いてもすぐに発表などせずに、ひと晩寝かせる。それによって自分が書いた文章を客観的なものとして見られるようになる。

仕事における熟成の効果、ぜひお試しあれ。



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