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近々、法人税の申告書への自署押印が不要になる、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


会社が決算後に提出する法人税の申告書には、代表者が自署押印する欄があります。

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申告書への自署押印は儀式(?)

今期1年、会社にはいろいろなことがあったはず。いいことも、また残念ながら悪いこともあったかもしれない。それらが最終的に決算書に集約され、それにもとづいて法人税の申告書ができあがる。

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 *晴れたる日あり、嵐吹く日あり。それらが集約されて決算書・申告書ができあがる

このように決算・申告は、この1年の会社にとって大きな〝区切り〟ですよね。区切りには、儀式的なものがあったほうがいい。つまり、社長が法人税の申告書に自ら署名し、印鑑を押すことには、区切りを祝福する儀式としての意味がある!

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 *なんと! 署名押印は儀式だったのか⁉

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申告書への自署押印が必要なくなる!

そんな法人税の申告書における代表者の自署押印制度がなくなります。ただし、いつからかは未定。現段階では、なるべく早い時期に廃止としか決まっていません。

ということで、時期はともかく近い将来、申告書に自署押印という儀式(?)はなくなることに。なぜなくなるかというと、これは電子申告完全移行への布石なんですね。

国には、紙でではなく、すべての会社は電子申告で申告してほしいとの構想があります。2020年度には大企業に対して電子申告の義務化が始まります。その環境整備の一環としての自署押印制度の廃止なのです。



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