社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

税務調査とコピーの物語 ── 税務署にコピー代を請求してもいい ── の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


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税務調査ではコピーを要求されることがよくある

税務署が会社に来ての税務調査。このとき、請求書やら領収書やらのコピーを要求されることがよくあります。

ある程度の枚数なら仕方ありません。ところが、これもあれもと、かなりの数のコピーを要求されることだってあるんですね。

あまりに多いときに、クレームをつけたことがあります。ところが、その調査官、しばらく経ってから書類を手にして、(神妙な表情で)「また怒られるかも知れませんけど・・・これコピーお願いできますか?」ですって。これには口をアングリ・・・。相手が一枚上手だったということかな。

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 *もしも税務署にコピーお願い要員がいたら・・・


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税務署にコピー代を請求してもいい

なんでもかんでもコピー、コピー言いやがって。俺はお前のためにコピーをとるコピー鳥(とり)じゃないんだぜ! コピーだってタダじゃないんだしよ!

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こうおもう人も多いでしょう。

じつは、コピー代は税務署に請求していいんです。なんとなく、そんなことしていいの? というおもいがよぎります。でも大丈夫。ふつうに支払ってくれますし、コピー代なんか請求しやがってといじわるな態度をとられることもありません。

そのことをある社長に話したら、「よっしゃ、こんど税務署が来たらコピー1枚1,000円くらい請求してひと儲けしようじゃないか」それじゃあ、税務署相手のボッタクリ商売じゃないですか。それはダメです。請求できるのは、実費として常識的な金額に限られますので。念のため。

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 * ↑ これはダメ! 請求できるのは、コピー代の実費として常識的な金額です。

それから、そのコピー代は会社の雑収入に計上することもお忘れなく。これまた、念のため。



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