社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

<よくある質問>親から借りたことにすれば、大丈夫ですよね? の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


<よくある質問>親から借りたことにすれば、大丈夫ですよね?


Q.
家を買う予定です。
ところが、購入資金が、1,000万円ほど足りません。

足りない分を親からの援助でまかなおうと考えています。

それについては、借りたことにすれば、大丈夫ですよね。
親との契約書さえ、ちゃんと作っておけば、借りたことになるので、問題ないですよね。
あとで、税金で面倒なことになりませんよね? 



A.
なるかも知れません。


(解説)
親からのおカネを借りて、家の購入資金に充てる。
よく聞く話です。

でも、借りたつもりなのに、もしも税務署からこんなこと言われたら・・・
 ↓ ↓
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 *(左)イータ君。国税庁の(電子申告の)キャラクターです。

ややこしいことになって、何かと面倒です。
そんなことを言われないためにすることは、2つです



返済すること

親子間のおカネの貸し借りでは、契約書のことを気にする方が多いです。
でも、契約書よりも大切なことは、返済することです。

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   *こんなことは止しましょう

返済していないと、もらったと一緒じゃない? 贈与じゃん。贈与税払ってね。
こういう流れになってしまいます。

税務署は、形式よりも実態で判断しますので、返済の事実は、あなたの最重要のミッションです。



返済の証拠を客観的に残すこと

返済の事実に加えて、大切なのは、それについて客観的な証拠を残すこと。

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 *いくら主張しても、こんな説明じゃ、たぶんダメ

証拠のためには、銀行の口座振替を利用し、双方の通帳に記録が残るようにするのが一番です。


■税務署から贈与だと言われないために
 ●返済すること
 ●返済は銀行の口座振替にして、お互いの通帳に記録を残すこと


(補足)
いくら返済しても、こういう返済条件じゃダメですよ。

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