社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

たばこは地元で買いましょう、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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たばこは地元で買いましょう

「たばこは地元で買いましょう」こんなノボリを見たことはありますか。以前は、たばこ屋さんがよく店頭にこんなノボリを掲げていました。最近はたばこ屋さん自体をほぼ見かけないので、目にする機会もまずなくなりましたが・・・。それにしても、なぜ たばこは地元で?

そのココロは────

たばこにかかる たばこ税は、それを売ったお店のある自治体の税収になる。それが理由です。地元で買えばそれだけ地元の税収が増えます。どうせ買うなら、たばこは出先ではなく地元で買ってねというわけです。

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そんな たばこ税収の勢力地図が、新型コロナウイルスの影響をモロに受けているだとか。近ごろはなんでもかんでも新型コロナウイルスの影響といえば通りそうだけど、たばこ税は関係ないんじゃない? いやいや、じつは関係大ありなんです。

そのココロは────

新型コロナウイルスで在宅勤務が増える⇒会社に行かない⇒当然、会社近くで たばこを買わない⇒会社が多く集まっている自治体の たばこ税収が激減。

なんと、これによって、オフィス街である東京都千代田区の税収は、12億円強の大幅減!(▲32.6%)。 おなじく、大きく税収が減った東京都中央区では、区民センターの大規模改修工事を延期せざるを得ないことになったんだとか。う~む。恐るべし、たばこ税。

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はからずも(?)「たばこは地元で買いましょう」が実現された格好です。住宅街が多い郊外の たばこ税収は増えているようなので、結構なこと、なんでしょうか。

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