社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

問答集には意味がない⁉ の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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問答集には意味がない⁉

専門書の1ジャンルに問答集なるものがあります。わたしの事務所の書棚にも「〇〇税実例回答集」「〇〇税質疑応答集」「〇〇税実務相談事例集」といったタイトルの本が並んでいます。

この事例の税務上の取り扱いはどうなるのかな? こんなとき問答集は便利です。

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◆問答の思い出◆
税務調査でのこと。社長の海外出張経費が、税務署の人(調査官)の目に留まったようです。調査官がその出張の目的を尋ねると、社長答えて曰く。

───問答ですね───

ある人(この人も日本在住です)と問答をするために海外にまで出かけたというわけです。「・・・・・へっ? も、問答?」予想外の返答に、一瞬間を開け、声を裏返らせる調査官。今でも印象に残っています。

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そんな問答集について、あるかたと話題になりました。そのかたは「問答集は意味がない」とおっしゃる。解決の糸口を探して問答集をみても、同じ事例が出ているはずがない。ゆえに無意味だと。いや、たしかにそのとおり。悩んでいる問題と寸分たがわずなんて事例は、ほとんどありません。

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問答集には考え方のヒントを求めている

でも、こちらはまったく同じ事例を探しているわけではなく、考え方を求めているわけです。似たような事例があれば、そういうふうに考えればいいのかとのヒントが得られます。ヒントがあれば、そこから他の資料にあたって解決にたどり着くことができる。問答集にはそういう意味があるのではないかと。

じつは、問答集に意味がないとおっしゃったのはある出版社のかた。本を売る出版社の人が、みずからの商品に対して意味がないなんて言うのは妙ですよね。他に売りたい本があってそんなことをいったのかな?

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