社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

2019年4月、各社の業績よし⁉ の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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私どものメインの業務に、月次決算があります。お客さまの前月の会計データをチェック。その後、会社のかたに業績を報告します。たとえば、5月なら、4月分のチェックと報告というわけです。

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2019年4月は各社軒並み固定費が少ない⁉

そんな月次決算の2019年4月分で、各社にある異変が────なんと、各社ともに固定費が少ない⁉

固定費とは、毎月必ずかかる経費のこと。固定というその名のとおり、あまり変動はしません。固定費は毎月毎月、ほぼ一定のことが多いんですね。ところが、2019年4月分は、いつもの月よりも、各社とも軒並み少ない。なぜか。理由は単純。改元に伴う10連休の影響です。10連休によって、4月中だったはずの経費の引き落としが、月をまたいで5月7日になっちゃった。

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そのため、4月分の固定費が少なくなったというわけです。5月7日引き落としの固定費を、もれなく4月分で未払の経費として処理すればそんなことにはなりません。でも(社会保険料などの大物を除けば)なかなかすべてを処理しきれず・・・

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固定費が少ないと、利益が多くなる

固定費が少ないと、相対的に利益が多くなります。

その結果、2019年4月分は各社軒並み業績よし! 日本経済は景気後退局面にあらず!───と、こう単純なことではありませんよね。10連休の影響がこんなところにも及んだというだけのこと。その影響で、5月の固定費が多めに計上されますから、それを頭に入れておく必要がありますね。

◆関連して
会社が支払う年払い保険料は、支払った年度に1年分を経費にすることができます。そう、支払った年度に、まとめて。ということは、2019年4月決算法人の、5月7日に引き落とされる年払い保険料は、来年度の経費?
これについては生命保険協会が国税庁に照会した結果、2019年4月の経費にしてよいとの回答を得たそうです。




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