社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

今般、貴社にマネーロンダリングの疑いこれあり、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


国際的なお金のやりとりに関連して、びっくりしたことふたつ。どちらも同じ日に見聞きしたことです。

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アメリカの書類に日本のマイナンバー⁉

一つめは、セミナーで聞いた話。日本人がハワイの銀行で口座を作ろうと書類をみると、そこにはなんと! マイナンバーを書く欄が。ハワイといっても、福島県の「スパリゾートハワイアンズ」(昔の常磐ハワイアンセンター)ではないですよ。本場AmericaのHawaiiです。で、記入するのは、日本のマイナンバー。

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アメリカの書類に日本のマイナンバー。和洋折衷とか和魂洋才(これはちょっと違うか)といった言葉が思い浮かびます。それにしても───そんなことあるんですね。

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今般、貴社にマネーロンダリングの疑いこれあり

二つめは当事務所のお客さんの話。その会社は、頻繁に海外送金をします。レートをみて、その都度送金しているから回数は多くなる。すると銀行から、マネーロンダリングの疑い(?)があるので、送金の根拠となったインボイスを見せてほしいとの連絡があったらしい。

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銀行はそんなところまで目を光らせているんですね。もちろん当局から指導されてのことでしょうけど。


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最近、新聞紙上で「BEPSプロジェクト」なる用語を目にする機会が増えました。税源浸食と利益移転に対する国際的な取り組みのことです。国をまたぐお金の流れをしっかりとマークする。不透明な利益の移転は許さないぜ。今回紹介した二つの話も、根底にあるこんな国際的な監視体制が関係しているんでしょうね。



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