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軽減税率導入で横行が予想される脱税行為(?)を防ぐ方法、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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軽減税率導入で脱税行為(?)が横行する⁉

消費税率のアップに伴い導入される軽減税率。たとえばファストフード店では、持ち帰り(=食品)は8%の軽減税率。店内で食べると(=外食)10%の標準税率になります。持ち帰りか店内で食べるかは、レジであなたが決めるわけです。

ということは、レジでは持ち帰りの意思表示をして(つまり軽減税率の適用を受けて)、その後は気が変わったふりをして店内で食べる。こんな脱税行為(?)が横行する可能性が出てくる!

これに対する財務省のえらい人の答えは───

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税込み価格が同じになるようにすればいいじゃない?

値段を変えればいいじゃない? 同じハンバーガーでも、持ち帰り用ハンバーガーは、税抜き102円とする。税込み価格は、8%の消費税を乗っけると110円だ。一方、店内用のハンバーガーの税抜き価格は100円とすればいい。税込み価格は10%の消費税が転嫁されて110円。一緒じゃん!

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「よしっ! これで〝気が変わったふりして店内で食べる作戦〟が防げるがな!」

財務省は、こんな方法を推奨しているのだとか。

うむ。なるほど。一見いい方法に思えますよね。・・・でも、なにかが違う気がする。

そもそも、軽減税率導入の背景には、低所得者対策があったはずです。それが価格を上げることによって無視されてしまう。並んでいる同じ商品にふたつ値段がつくことへの違和感もあります。

〝気が変わったふりして店内で食べる作戦〟は防ぎきれないのかな。いやいや、じつはそれを防ぐ究極の方法があるんです。それは───

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*どうでしょう? 財務省のえらい人。




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