社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

激変緩和措置が欲しい、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


1円。たった1円。それだけの違い。

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ホニャララ円以下なら優遇措置あり

ホニャララ円以下なら、税制の優遇措置あり。税金の世界にはこんな決まりがよくあります。何かがホニャララ円までなら優遇措置が受けられるけど、1円でも超えると受けられないというわけ。

その差は、1円。1円の違いで優遇措置がとたんに受けられなくなる。1円の違いで税金がガラッと変わってしまう。その1円をどうにかしちゃおう。つまり、なかったことにしよう。こんなことを考える不届き者は論外としても、なんとなく理不尽で不条理で、もののあはれを感じてしまいます。どうにかならないでしょうか?

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 *1円の違いで急にこうなる!

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激変緩和措置があれば・・・

激変緩和措置なるものがありますよね。急激な変化を和らげるショックアブソーバーのようなもの。そうだ! 激変緩和措置があればいい!

所得税に、配偶者特別控除なる制度があります。配偶者の所得が基準より多かったときに、配偶者控除がただちにゼロになってしまうことを防ぐ制度です。でも・・・、そんな激変緩和措置が張り巡らされていることはなく、パッと思いつく税金の世界での激変緩和措置はそれくらい(かつては消費税に限界控除制度なる激変緩和措置がありました。いまはありません)。

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 *これが激変緩和措置だ!


優遇措置にはなんらかの基準を設けざるを得ません。それがなければ、優遇措置にはなりませんからね。基準は数であることが多いでしょう。であれば、その数を1超えたら世界が変わってしまうのは〝仕方ないこと〟ですかね。

理論的にどうかと置いといて、心情的には、税金の決まりに激変緩和措置があればなあ、とおもってしまいます。1円でガラッと変わってしまう世界を見るにつけ。



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