社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

「税務署はなんとしてもe-Taxで申告させたいんだね」の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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税務署が申告用紙の郵送をやめた!

わたしの事務所での所得税の確定申告は、ほぼ100%をe-Tax(電子申告)で行っています。100%といいたいところですけど、ほぼ。紙で提出したいというかたがいて100%とはなっていないのです。

その、紙で提出するお客さんのところに行ったときのこと。例年郵送されてきていた確定申告書が、見当たらないとのこと。そういうものはちゃんと取っておくんだけどなあと訝し気です。そこで、わたしがひと言「今年から送られないことになったんです」

そう、2017年(平成29年)分の所得税の確定申告から、前年分を税理士が関与して確定申告した人には、確定申告用紙が郵送されなくなったんですね。なので、なくて当然。

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なぜ、税務署は郵送をやめたのか? まず考えられるのがコストの問題。その廃止によるコストの削減効果はかなり大きい。それからもうひとつ───。

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やめた理由は、e-Taxの普及促進(?)

わたしがひと言「送られないことになったんです」こう言うとお客さんは、ポツリとつぶやきました。曰く「税務署はなんとしてもe-Taxで申告させたいんだね」←こちらの理由のほうが大きんじゃないですかね。郵送されなくなった理由。

国には、e-Taxの普及促進という大命題があります。大企業に対してはe-Taxが義務化されました。申告用紙を送らなければe-Taxで申告するかといえば、もちろんそう単純なことではありません。でも、郵送廃止とe-Taxの普及促進は、どうしたって関連しているとおもいたくなりますよね。

ということで、今年から前年分の確定申告書に税理士がサインしているときは、確定申告用紙は郵送されなくなりました。ご注意を!
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*でも、税務署へ電話して、送ってねとお願いすれば、おそらく郵送してくれるはず



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