社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

売っても値がつかないような建物にも固定資産税はかかるか? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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建物はどんなに古くなっても固定資産税がかかる

もうこの家も古いからさ、価値なんてないよ。売っても家には値がつかない。ゼロだね。まれにこんなことを言う人がいます。たしかに、木造住宅で築後数十年経っていればそうかもしれません。ということは、そんな家だから、つまり価値がないから、当然固定資産税はゼロ、になりますよね?

いやいやじつは、建物の固定資産税は何年経っても、けっしてゼロにはならないのです。

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建物には最低限の維持管理がされるはずだ

んっ、建物の固定資産税は、ゼロにならない⁉

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↑↑ こういう考えはよくわかります。会社が持っている建物は、減価償却によって、最終的には帳簿上の価値は1円になりますからね(残念ながらゼロにはならない)。1円のものには税金はかからない(かけられない)はず。

でも、実際は何年経っても、何十年経っても固定資産税はかかります。なぜか? それは、固定資産税の評価はゼロにはならないから。さきほどの1円になるというのは、法人税の世界でのお話です。

ふつう、建物はそこにある限り、建物として使用に耐えられるよう最低限、修繕などの維持管理がされるはず。ゆえに建物の価値はゼロにならない。←固定資産税の世界ではそんな考えの下、最低でも20%の価値は残すことになっているんですね。

したがって、固定資産税は、建物がある限り固定資産税はかかり続けるのです。



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