実効税率のナゾ(その②)、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
■実効税率のナゾ(その②)
最近よく新聞でみかける会社の支払う税金の実効税率(平成26年度は35.64%)。
実は、この実効税率、実際に支払う税金の負担割合ではありません。
では、実際に支払う税金の負担割合は? というと、
それは、もうすこし多くて、38.33%。
では、ここで問題です。
税金のかかる利益が100万円だとしたら、いくら税金を支払うことになるでしょうか?
*自信満々で答えているようす
みなさん、こたえは、38万3千3百円のようです。
そりゃ、そうです。
実際に支払う税金の割合が38.33%だっていうんですからね。
ところが・・・
99%会社では違います!
なぜかというと、
38.33%というのは、大企業向けの原則的なもの。
これに対して、全体の99%を占める資本金1億円以下の会社には、税率が軽減される特例があるんですね。
で、軽減された税率はというと、グッと下がって22.5%(400万円までの利益にのとき)。
税制では、大企業が優遇されている。
こんな話をよく耳にします。
でも、税率については、中小企業のほうがずいぶん有利なんですね。
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