税率26%の会社は利益が100万円増えて、税金はプラス37万円、の巻
町田の税理士 高橋浩之 です。
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利益に対する税率は、利益の額に比例する
利益にかかる税金の割合はどのくらい? お客さまからよく聞かれる質問です。それに対する私の答は、「1/4くらい」のこともあれば、「30%」のこともある。あるいは、「1/3」だったり、はたまた「40%」。
中小企業の場合、利益に対する法人税などの税率は、利益の額に比例します。少なければ低く、多ければ高い。会社の利益水準をだいたい把握している私は、その会社に応じた答えをしているというわけ。
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予測よりも利益が増えた。さて税金はいくら増える?
ある会社の予測利益が1000万円だったとします。利益に対する税金はおよそ260万円。26%の税負担ですね。その後、会社が決算を〆てみると利益は1100万円でした。予測より100万円多かったというわけです。この場合、税金はいくらになるでしょう?
26万円増えると思いますよね。だって、税率は26%で、利益が100万円増えたんですから。
・・・でも、じつはそうなりません。もっと多くなる。
中小企業の利益に対しては、軽減税率なるものが適用されます。いくらいくらまでと決まった金額があって、その額までなら、より低い税率が適用されるというわけ。さきほどの26%というのは軽減税率が適用された結果の税率です。
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利益が100万円増えて、税金は37万円増える
さて、増えた100万円に対する税率。軽減税率の対象となる金額には限度がありました。すでにその金額を超えているとすると・・・増えた利益に掛ける税率は、軽減税率でない、より高いものになります。結果、26%以上の税負担になるというわけです(実際は、およそ37万円増えます。つまり、その部分の税率は37%)。
ひどく損した気分(?)になりますかね。ただし、逆もまた真なりです。1000万円の予測利益が、有効な節税対策によって100万円少なくなれば、税金は26万円以上減ることになります。
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