社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

トヨタは車1台売って20万円の儲けというけれど、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


■■■
トヨタは車1台売って、20万円の儲け(?)

トヨタは1台車を売ると、だいたい20万円儲かるらしい。新聞に載っていました。同じく、ベンツ・BMWは約40万円から約50万円。フォルクスワーゲンが約11万円。ゼネラルモーターズが約5万円とのこと。

f:id:taxjolly:20190517082055p:plain
*トヨタはこれで、20万円の儲け(?)

この記事からすると───たとえば、あなたがトヨタで300万円の車を買ったとしましょう。トヨタは280万円かけてその車を作ったのね。つい、こう考えたくなります。でも、それはちがう。

トヨタが280万円かけて車を作ったとしたら、20万円儲けるためには300万では足りません。もっともっと高く売らなければならない。なぜなら───

■■■
車は売るためにもお金がかかる

なぜなら、売るのにお金がかかるから。売るためには、営業所を作って、営業社員を雇い、営業社員がいれば、当然給与を支払い、彼が(彼女が)が動けば経費がかかる。テレビCMをはじめ広告も必要。当たり前ですけど、作っただけでは車は売れないのです。

このことを会社の決算書に当てはめてみると、

f:id:taxjolly:20190517084630p:plain
*車を作るのにお金がかかり、売るためにもお金がかかる。その他いろいろあって、会社の最終的な利益が出る。

◆ ◆ ◆

トヨタの1台あたりの儲け、20万円。それは、車を作り、売るためにかかったお金を支払い、その他いろいろあった後の最終的な利益を販売台数で割った儲けなんですね。



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。