社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

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よしッ、それは税金で控除だッ!の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。



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たとえば、医療費控除と住宅ローン控除。どちらもよく耳にする税金の控除です。じつは、おなじ〇〇控除でありながら、このふたつには、超えられない壁があるのです。それは・・・


税金で控除になる、なんて聞くことがありますよね。その金額が、たとえば10万円だとして、そのときに10万円税金がすくなくなるとおもいますか?

正解は、ならないときもあれば、なるときもある。〝税金で控除になる〟には、ふたつの意味があるんです。

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税金の対象となる金額を減らします、という意味の控除

ひとつは、税金がかかる金額を減らしますよ、という意味の控除。〇〇控除の多くはこのパターン。医療費控除、配偶者控除、扶養控除・・・。このときは、10万円控除といっても10万円税金は減りません。減るのは、税金の対象となる金額のみ。

じゃあ、その控除でいくら税金が減るのか、だって? それはわかりません。その人の所得によってちがってきますので。ただし、同じ金額の控除でも、所得の多い人(⇒税率の高い人)は、少ない人(税率の低い人)に比べて、より多くの税金が減ります。

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 男:おれの医療費控除は10万円だ
 女:何を言うの!今さら・・・

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 男:そのうちきみにもわかるさ
 女:医療費控除が10万円でも税金は10万円減らないってこと?

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 男:なにッ! そうなの? それを早く言えよ・・・・・君の瞳に乾杯

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 *めでたし、めでたし

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税金そのものの金額を減らします、という意味の控除

もうひとつは、支払う税金から直接差し引くきますよ、という意味の控除。税金そのものの金額を減らす控除です。もちろん、10万円控除ということであれば、10万円税金が少なくなります。このパターンの控除の代表は、住宅ローン控除です。

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 女:私の住宅ローン控除は10万円よ
 男:おれの医療費控除は10万円だ
 女:私は税金が10万円減るわ
 男:おれの知ったこっちゃない

 
住宅ローン控除以外には、配当控除などがあります。でも、税金がかかる金額を減らす控除にくらべて、数はおおくありませんね。

同じ〇〇控除でも、こんなちがいあるんですね。



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