6割の会社が黒字だけど、その半分しか税金を支払っていなくて、その額は平均的な世帯の207万年分、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
国税庁は、10/6に2014年度(平成26年度)の法人税の申告実績を公表しました。その中身をかいつまんで紹介すると・・・
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2014年度黒字の会社は約6割
2014年度に決算をした会社のうち、黒字の会社は全体の57.4%(≒6割)でした。
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税金を支払っている会社は約30%
2014年度が黒字の会社は約6割。じゃあ、その6割の会社は法人税を支払っているんだね、というとさにあらず。法人税を支払っている会社の割合は全体の30.6%です。
のこりの会社はどうしちゃったの? のこりの会社は2014年度は黒字でも、過去から繰り越してきた赤字があって、それを差し引いたあとがマイナスになっちゃった会社ですね。
以上を称して、「黒字割合は3割」といった表現が使われます。でも、ただしくは「黒字申告割合が3割」ですね。
*法人税を支払っている会社:3割、支払っていない会社:7割
(支払っていない側も笑顔ですが、他意はありません)
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法人税の合計は、11兆1694億円!
その全体の3割の会社が支払った法人税の合計は、11兆1694億円。これは前年に比べてちょっとだけ(2,292億円)増えています。
11兆1694億円を体感しよう! 11兆1694億円あれば、 ■平均的な家庭の家計を約207万年まかなえる(2014年世帯平均所得:537万円) ■1時間に1,275万円使い続けても、使い切るまでに100年かかる ■イチロークラスの選手を47,327人集めたチームを作れる(イチローの年棒:2億3600万円) ■トヨタの売上5か月分(2015年3月期売上:27兆2345億円) |
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