社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

決算賞与、あなたは肯定派? それとも否定派? の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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中小企業には伝統的に内部留保の傾向がある

あなたの会社で利益が出た。その利益をどうするか? いろいろな選択肢があります。ひとつは、貯める。つまり、使わない。かっこよくいうと内部留保。一方は、使う。使うにはいろいろ考えられます。社員へ還元する。株主へ還元する。設備投資に回す、などなど。

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中小企業の場合、伝統的に内部留保が割合が高かった。中小企業は相対的に経済基盤が弱いから、どうしても将来不安は大きい。で、利益が出ても、使わないでとっておく。将来に備えて。───税金はかかるけどそのほうが安心だ───こんな気持ちが働いてきたわけですね。

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2017年度中小企業利益の使い道で第一位は、ホニャララ

財務省と内閣府の調査によると───2017年度、中小企業の利益の使い道で、はじめて「社員への還元」が首位になったんだとか。

社員へ還元といっても、これまたいろいろあります。その中でも直接的でわかりやすいのが決算賞与。いい決算だ。これも社員ひとり一人のがんばりのお陰。よしっ、ボーナスを出そう!

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あなたは、肯定派? 否定派?

そんな決算賞与にはふたつの考え方があります。ひとつは、決算賞与は社員のモチベーションが上がるし、節税にもなる。これからも、決算賞与をよしとして、積極的に出そうという考え方。

もうひとつは、決算賞与は一度出すと社員は毎年それを期待してしまう。毎期毎期業績がいいわけじゃない。赤字で出せない年もある。そんなとき、出せない理由を説明しなきゃならん。それはやっかいだ。ならいっそのこと初めから出さなければいい。←こんなどちらかといえば否定的な考え方。

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どちらの考え方をとるかは社長であるあなたの、いわば経営に対する姿勢、哲学の問題。さて、あなたはどちら? 決算賞与、肯定派? それとも否定派?



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