社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

今後、ますます社会保険加入が強化される、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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会社は、社長ひとりであっても社会保険に加入義務あり

会社は社会保険に加入しなければなりません。強制加入なんですね。それはたとえ社長ひとりの会社であっても。しかし──、

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  実際には、中小企業にはこんな会社が多いのも事実。保険料の支払いが重荷になるから。これが理由の最たるものです。

たとえば源泉税。源泉税は会社が負担する税金ではありません。預かっている税金にすぎない。でも、そんな源泉税でも口座から支払う段になると、会社負担のように感じてしまう。感覚としてしかたないかもしれませんね。まして、社会保険料は、本人負担分と会社負担分がひとつになって口座から引き落とされます。その負担感の大きさはかなりのものです。

もちろん、それが社会保険に加入しないことの理由にはなりません。でも、理由はさておき、社会保険に加入しない会社があって、それがなんとなく認められて(?)いた・・・

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社会保険加入が、今後さらに強化される!

ところが、そんな現状に業を煮やした国が、社会保険の加入に力を入れ始めました(まあ、もともと強制なんですけどね)。2、3年前からです。結果、かなりの数の未加入会社が加入することに。

それが今後ますます強化されるとの報道がありました。

国税庁が給与のデータを厚労省に提供⇒給与を支払っているのに社会保険に加入しない会社がわかる⇒そんな会社をターゲットに加入促進をはかる。

というわけ。今でもこの仕組みはありますが、情報提供の回数を増やすらしい。

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国税庁にしてみれば、会社が社会保険に入れば、保険料負担によって会社の利益が減る=税収減になる。そんなことがあるので、情報提供には積極的でないと聞いたことがあります。が、それは都市伝説だったんですかね?


今後は、会社である以上、社会保険の加入は避けられない世の中になりそうです。もちろん、社会保険の加入にはメリットも多いので(当たり前か)、いやだいやだと言わずに、いい方に目を向けるようにしたいですね!



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