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ややこしいことを、ややこしくなく

印鑑証明の手数料は〇〇費←唯一絶対の真実か、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


電気代を支払った。これはわかりやすい。給与を支払った。これも迷うことはすくないでしょう。では、印鑑証明の手数料を支払った。この場合は?

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何費にするかに唯一絶対の正解はない

会計事務所には、「✖✖に使ったお金は何費ですか?」という質問が結構多い。気持ちはよくわかります。経理に不慣れな段階ではそこが悩ましい。✖✖に使ったお金は、はたして何費(勘定科目)になるのだろうか。

じつは、それに対しては唯一絶対の正解はないんですね。✖✖に使ったお金は、〇〇費としなければならない。こういった決まりはないのです。

では、実際にどうしているかといえば、それは最大公約数的な考え方。だいたい〇〇費にしていることが多いから。とか、〇〇費なら多くの人がまぁよしとするんじゃないの。こんなニュアンスです。

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 *じゃあ〇〇費で!

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いい加減のようだけど、守るべきこと

いい加減? そう、人によってはいい加減だとおもうかも知れませんね。気分で決める(?)ようなこともありますから。そんないい加減でファジーな勘定科目でも、守っておきたいことがあります。それは、同じ内容の支払いは、ずっと同じ勘定科目とすること。

ある支払いが、あるときは〇〇費、またあるときは✖✖費。これはよくありません。多羅尾伴内じゃないんですから。おなじ内容の支払いは、ずっとおなじ勘定科目で。そうでなければ、年度ごとの比較ができません。

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 *同じ支払いなのに、その都度ちがう。↑ こういうのはよくない。


さて、冒頭の印鑑証明の手数料。どうでしょう。何費にしましょうか。唯一絶対の正解はないのは上にあるとおり。──ふつうは、租税公課か雑費でしょうかね。


先日、印鑑証明の手数料は何費ですか? こう聞かれたとき、「雑費で」と答えました。そうしたら、なにか聞くといつも雑費と答えますね、ですって。そうそう、守っておきたいことがもうひとつありました。

それは── なんでも雑費にしないこと

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 *なんでも〝雑費〟←これもよくない。



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