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ややこしいことを、ややこしくなく

著しいか著しくないか、それが問題だ。「著しくホニャララ」は税理士泣かせ、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。



「著しくホニャララ」は税理士泣かせ、の巻


税金には、「著しくホニャララ」というきまりがある

税金のきまりには、たまに「著しくホニャララ」という表現がでてきます。

たとえば・・・、
●モノを買うときに著しく低額だと、もらったと一緒じゃん
●経営の状況が著しく悪化したとき限って、役員給与を下げてかまわん
●利用価値が著しく下がっている土地の評価は下げてよし
などなど。

著しくとは、〝ものすごく〟とか〝とても〟ということ。ですから言わんとしていることは、著しく、もとい、とてもよくわかる。


「著しくホニャララ」は税理士泣かせ

でも、じつはどのくらいが「著しいか」の明確な基準は、示されていないことが多いんですね。ですから、実例に当てはめたとき、はたしてそれが、著しいのか、著しくないのか、悩む。悩む。悩む・・・

思い切り簡略化すると、たとえば、100円に比べて80円が著しく低いかどうか悩んでいるようなものです。


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 *まるで、ハムレットの心境・・・


いや、悩んで答えのハッキリするものでないことはわかっています。

100円に比べて80円が著しく低額になるのか。ある人は著しく低額だとおもい、ある人は著しくはないけれど低額だとおもい、またある人は低額とはおもわないかもしれない。

まあ、それは主観だから、人によってちがうのは当たり前として、世間相場的な考え方はあるわけで。でも、世間相場ではそうだとしても、取引にはその取引特有の事情ってものがあるからなぁ。それも考えてもらわなくちゃ。

こうなると、思いは千々に乱れ、もう何が何だかわからなくなってくるんです。「著しくホニャララ」は、税理士泣かせなんですね。

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ねえねえ、どうにかならない? ハムレット・・・

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