社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

税務署は、勘定科目を気にしない(たぶん)、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。



ある会社の社長から相談の電話あり

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会計事務所:「はい、町田市の高橋会計事務所です」

社長:「あ~、もしもし、〇〇だけど、相談なんだけどさ。
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実は、この間社員がセクハラで訴えられそうになってね。見積に行ったお客さんの家でちょっと騒がれたらしいんだ。
社員のことは信じるにもしてだ。そういうことがあった以上、対応しなきゃならないよな。
やつにもスキみたいなものがあったのかなぁ。
(以下、しばらく状況の説明あり)
・・・・・で、相手に謝りに行ってさ。一応弁護士にも相談した・・・」

会計事務所:(会社が支払う、その種の損害賠償金は、経費になるかな。業務上だからOKだよな。などと頭をよぎる)

社長:「でさ、その足で、ちょうど同じ方向に取引先のお通夜があったから香典袋買ったんだ。
で、相談だけど、香典袋って、何費
?」

会計事務所:「・・・・・雑費で・・・」



結構多い「これ何費?」という質問

会計事務所への相談で、結構多いのが、ある経費の支払いをどんな勘定科目にすればいいかということです。
「これ何費?」という質問ですね。


中小企業の社長が気にする外部の目は、税務署と銀行の目、ですよね。

特に税務署。
まれに、勘定科目について税務署から文句を言われるんじゃないかと心配するかたがいます。

心配は無用です。
勘定科目について税務署から文句を言われることは、まずないでしょう。
税務署は、経費になるかならないかは、気にします。
でも、何費にしたかなんては、気にしていません(たぶん)。

香典袋の代金を、雑費にしようが消耗品費にしようが、事務用品費にしようが、文句は出ません。
香典袋のように金額の小さなものでなくても、それは同じですよ。

そもそも、これは〇〇費じゃなきゃいかん、なんて決まりはないのです。



何費にするかで、気をつけたい2つのこと

税務署は気にしないかもしれません。
でも、みなさんは、つぎの2つを気にしましょう。

■継続的に
 おなじ支払いをあるときは、〇〇費、またあるときは△△費。
 これでは、過去との比較ができません。
 おなじ支払いは、継続して、おなじ勘定科目としましょう。

■管理したい支払いは、特別な勘定科目で
 あなたの会社が、過去との比較をするなど、特別に管理したい支払い。
 そんな支払いには、それを表す特別な名前の勘定科目を設けましょう。
 名前は、自由に決めてかまいませんよ。



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