たばこは地元で買いましょう、の巻
町田の税理士 高橋浩之 です。
たばこは地元で買いましょう
「たばこは地元で買いましょう」こんなノボリを見たことはありますか。以前は、たばこ屋さんがよく店頭にこんなノボリを掲げていました。最近はたばこ屋さん自体をほぼ見かけないので、目にする機会もまずなくなりましたが・・・。それにしても、なぜ たばこは地元で?
そのココロは────
たばこにかかる たばこ税は、それを売ったお店のある自治体の税収になる。それが理由です。地元で買えばそれだけ地元の税収が増えます。どうせ買うなら、たばこは出先ではなく地元で買ってねというわけです。
そんな たばこ税収の勢力地図が、新型コロナウイルスの影響をモロに受けているだとか。近ごろはなんでもかんでも新型コロナウイルスの影響といえば通りそうだけど、たばこ税は関係ないんじゃない? いやいや、じつは関係大ありなんです。
そのココロは────
新型コロナウイルスで在宅勤務が増える⇒会社に行かない⇒当然、会社近くで たばこを買わない⇒会社が多く集まっている自治体の たばこ税収が激減。
なんと、これによって、オフィス街である東京都千代田区の税収は、12億円強の大幅減!(▲32.6%)。 おなじく、大きく税収が減った東京都中央区では、区民センターの大規模改修工事を延期せざるを得ないことになったんだとか。う~む。恐るべし、たばこ税。
はからずも(?)「たばこは地元で買いましょう」が実現された格好です。住宅街が多い郊外の たばこ税収は増えているようなので、結構なこと、なんでしょうか。
このブログが本になりました、の巻
このブログが本になりました。
合同フォレスト株式会社様から2021年11月1日に発行されます。
一部書店とAmazonでは、10月25日(今日からちょうと1週間後)から発売開始です。
このブログのテイストを活かし、イラスト・マンガを多用して、全力で書きました。すこし雑多。税金や会計のことを扱う本としては “異端の書” 的。でも、リズミカルに読めて、知らず知らずのうちに「税と会計と、ときどき、経営」の知識が身につく本になっています。
ぜひ、お手にとってご覧ください。
───もくじ───
<第1章>オカンとボクと、ときどき、横領 ~所得税が安くなる9話~
<第2章>少女の擦ったマッチは売上だった件 ~所得税に強くなる7話~
<第3章>やらかし男の印紙税 ~税務調査がよくわかる5話~
<第4章>社内旅行がひとり旅だと、税務署になに言われるかわからない ~会社の税金に精通する8話~
[番外編]節税という名の誘惑
<第5章>利益を倍にしたけりゃ、めざせ売上30%増⁉~会計を経営に活かす8話~
[番外編]会計という名の約束
<おまけの話>容疑Xの軽率~税理士のお仕事紹介~
インボイスフローチャート、の巻
町田の税理士 高橋浩之 です。
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あなたの会社はインボイス発行事業者登録をすべきか
2023年10月、つまり2年後から「インボイス」なるものがなければ、消費税の控除ができなくなるという制度が始まります。インボイスを発行するためには、税務署に発行事業者としての登録を受けなければなりません。その登録が、この10月から始まりました。
さて、あなたの会社は発行事業者の登録をすべきでしょうか。それとも────
*実際の判断は、このフローチャートだけでなく、取引の状況をくわしく検討した上で判断する必要があります。
インボイス、インボイス、インボイス、の巻
町田の税理士 高橋浩之 です。
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インボイス、インボイス、インボイス
耳慣れないカタカナ語を聞くと、思います。「なにそれ? 日本語で言ってよ」
とはいえ、そのカタカナ語がスタンダード(←出た。カタカナ語。「標準」ということです。念のため)になることだってあるかもしれません。
さて───ちかい将来、あなたは「インボイス」というカタカナ語を頻繁に耳にすることになるでしょう。インボイス。聞き馴れた人もいる反面、馴染みのない言葉の人も多いはず。聞き馴れた人にとってのインボイスは、モノを送るときの「送付状」ですよね。でも、ここで取り上げるインボイスは、記載項目が決まっている請求書・領収書のこと。今後、多く聞かれることになるインボイスも、おそらくこちらの意味で使われることが多くなると思われます。
インボイスがなければ、消費税の計算で控除ができなくなる。こんな制度(いわゆる「インボイス制度」)が2年後の2023年10月から始まり、その前段階としての申請制度がこの10月から始まっています。
*インボイス制度については、別の機会でくわしく。
消費税でのインボイスは、日本語では(法律用語では)「適格請求書等」といいます。で、インボイス制度は「適格請求書等保存方式」。うむ、これでは横文字のほうがスタンダードになりそうですね。というか、すでにインボイス、インボイス方式のほうが通りがいいようです。適格請求書等なんて言おうものなら、「なにそれ? 横文字で言ってよ」
デキる奴ほどすぐ眠る⁉ の巻
町田の税理士 高橋浩之 です。
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寝不足の 経済損失 15兆
最近、日本経済新聞に連載されていた睡眠についての記事。それによると、日本人の睡眠時間は、平均7時間22分でOECD加盟国中で最下位なんだとか。全体平均との差は、およそ1時間ほどだといいます。
ということは、よその国では平均8時間以上も寝ているのか。それはちょっと寝すぎなんじゃない? とこう思っていたところ、なんと! 日本の寝不足による経済損失は、年に15兆円あるらしい。対GDP比ではおよそ3%。比率では、調査国中こちらもワースト1位。う~む。寝不足もあなどれません。
とはいえ、長く眠ればいいという単純なことでもなく、大切なのは、睡眠の質だといいます。中でもカギとなるのが、寝つきのよさ。寝る前にむずかしいことを考えずに、すぐ眠る。これで、あなたも明日からハイパフォーマーだ!
ほぼ1割!←週休3日制の会社の割合、の巻
町田の税理士 高橋浩之 です。
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ほぼ1割!←週休3日制の会社の割合
新しい働き方として、週休3日制が語られることがあります。政府もそれを後押しする方針のようです。とはいえ、週休3日なんて、おとぎ話のようなもの。現実的にはまだまだ。こんな会社も多いかと思いますが・・・
■9.8%。
これは、なんと週休3日制の会社の割合(2020年、厚生労働省の「就労条件総合調査」による)です。10社に1社とは、ずいぶん多いのねと素直な驚き。身近にそんな会社は聞いたことがありませんから。
週休3日でまず気になるのは、それで仕事は回るの? ということですよね。これについて、アイスランドで5年にわたり行われた実証実験では、生産性は「維持または向上した」といいます。やろうとしたら、できちゃった。こういうことでしょうか。もちろん、ある程度組織力がある会社ならそれもあり、かもしれません。でも、数名もしくは1人でやっている会社にとっては、やろうとしたけど、どうにもならん。これが現実のような気も。
週休3日制になることで、社員にとって給与は減ります。休みが増えたと喜んでばかりではいられません。結局、増えた休みには副業・兼業を、ということになる。会社が、これをダメだとはなかなかいいづらい。つまり、週休3日制と副業・兼業の解禁はセットにならざるを得ません。
取引先の理解も不可欠です。「ウチは、週休3日制なもんで、明日は対応できません」。でも果たして、これが週休3日制でない会社に理解してもらえるか。じゃあ、ほかに頼むよ。こう言われておしまいという気もします。
いろいろ考えると────特に中小企業にとっては────週休3日制なんて、まだまだおとぎ話?