社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

人は「引き算」が苦手・・・らしい、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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人は「引き算」が苦手⁉

問題。

1枚の板が1本の脚でささえられています。もちろん、不安定。ぐらぐらふらつき、今にも倒れそう。板のぐらつきを抑えれば、あなたは10,000円の報酬を手にすることができる。ただし、脚の追加にかかるのは「1本につき1,000円」。与えられた情報は以上です。

さて、あなたが、ほかのだれよりも多く報酬を手にするにはいったい?

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最善の答えは────「脚を外す」
これなら、脚を追加しないのでお金はかからない。

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そんな手があったのか。盲点を突かれたような感じがします。なぜなら、多くの人は、脚を足すことを考えたはずだから。

人には無意識のうちに「足し算」でものごとを解決しようとする傾向があるといいます。でも、じつは、「引き算」という選択肢もある。1本の脚を「引き算」することで、板は安定するのだ!

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企業改革のために、勇気をもって引き算を。こう提言する大学教授がいます。「引き算」が革新につながった例として挙げられるのが「ウォークマン」と「iPhone」。前者は録音機能を、後者はダイヤルボタンを「引き算」して大成功しました。

とはいえ「引き算」には勇気がいります。「足し算」よりも*1。だからこその勇気。


「引き算」によって、なにかを安定させる。こんな発想もときにしてみたい。

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*2021年5月9日、日本経済新聞「EverydayScience」を参考にしました。

*1:*「引き算」は「足し算」よりも勇気がいる
離婚は、結婚よりも勇気がいる・・・このたとえは、不適切だろうか。