社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

3%とその3倍の9%と覚えよう!の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


覚えたはずなのに。何度も覚えたはずのに。でも忘れてしまう。そんなことってありませんか?

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延滞税の割合が覚えられない

わたしにとってのそれは、延滞税の割合。頻繁に接するものでもなく、また実際に会計事務所が延滞税の計算をすることもない。そんな理由もあって、なかなか覚えられないんですね。

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原則は覚えているけれど・・・

税金は、決まった日(=納期限)までに納付しなければ延滞税がかかります。納期限の翌日から、実際に納付した日までの日数に応じた利息ですね。この延滞税の割合、たまにお客さんに聞かれることがあるけれど、出てこない。覚えたはずなのに・・・。

いや、じつは延滞税の割合ですぐ出てくる数値はあります。それは年7.3%と、そのちょうど倍の年14.6%(今の低金利の時代にしてはずいぶんと高いですよね。まあ、それはさておき)、前者が納期限から2か月までの間のもので、後者はそれ以後の期間にかかる割合です。これはスラスラでてきます。なら、いいじゃない? そう思いますかね。でもよくない。

じつは、その数値は〝原則〟なんですね。原則には例外があるとの原則のもと、この原則も例外があります。今は例外のほうの割合が適用されます。それがこちら。

■納期限の翌日から2か月間⇒年2.6%
■その後の期間⇒年8.9%

一般的な金利の水準からすると、まだまだ高い。でも、原則と比べると、多少なりとも今の水準に歩み寄ったような気がします。で、やっかいなのが、その割合が原則として、毎年変わること。それも覚えられない原因のひとつにもなっているわけで。

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年3%とその3倍の年9%と覚えよう!

まあ、でも、聞いてくるお客さんからすれば、だいたいの感触をつかみたいだけのことが多いはずです。小数点以下の数値にこだわる必要はありません。ということで、延滞税の割合は年3%とその3倍の年9%。こう覚えよう! これなら忘れない⁉
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