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利益計画はくだらない!?、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。



くだらない、という言葉があります。とるに足らないとか、まともに取り上げるだけの価値がないといった意味合いです。
 《用例》
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この語源ご存知ですか? むかしむかし江戸時代のこと。上方(大阪、京都ですね)の産物は歴史もあり、上等なものとされていました。かたや、新興都市江戸のものは一段落ちる。上方から江戸はくだる。逆はくだらない。つまり、江戸から上方に送られる産物は、品質のよくない〝くだらない〟ものとされていたことがその語源。

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くだる利益計画

あなたの会社が利益計画をたてるとして ──。まず、あなたは目標売上をきめて、つぎは仕入、そのつぎは経費・・・。こんな具合に、上から下にさがっていくことでしょう。そして、最後に利益をはじき出す。上から下へ。いわば、くだる利益計画です。

ところが、くだる利益計画だと、売上は、まっ、こんなもんだろ的な金額になりがちです。そんな売上からはじき出される利益は、十分ではないことがあるんですね。十分でないとは、その利益では、もしかしたら、大切な会社の資金が枯渇してしまう可能性だってあるということ。

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くだらない利益計画

会社の資金は枯らしてはなりません。そのためには、まず、理想とする通帳の残高をきめてしまう。理想と現実(⇒いまの残高)との差が増やしたいおカネです。そのおカネに、借金の返済と設備にかけるおカネを足す。その合計が、会社の通帳の残高を、望むものにするために必要な利益です。

必要な利益がでたら、あとはかかる経費を足して粗利。その粗利を確保するために必要な売上を逆算して目標売上。このように下から上へ。いわば、くだらない利益計画。くだるのではなく、くだらない。こんな利益計画こそが正解なんです。

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 *利益計画は下から上へ。下らないでね。

下から上へ。下から上へ。くだらないでね。

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