ひとつの取引をふたつの側面からみる、それが複式簿記、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
青色申告をしている個人事業主は、複式簿記によって帳簿付けをしていれば、税金がすくなくなる。
こんな制度があります。
で、そのことを知った人からよく、
「複式簿記ってなんですか?」
という質問をうけます。
■ひとつの取引には、ふたつの側面がある
ひとつの取引には、ふたつの側面があります。
たとえば、売り上げが上がったとき。
もちろん、ひとつは、売り上げが上がったね、という側面。
そしてもうひとつは、その売上の代金はどうなっているか、という側面。
仕事のおカネのもらい方には、いろいろなパターンがありますからね。
すぐにもらうとか、来月振り込まれる約束になっているとか。
その〝売上代金がどうなっているか〟、までを記録するのが、複式簿記なんですね。
*複式簿記では、売上代金がどうなっているかまでを、記録する。
一方、複式簿記でないときは、売上の代金がどうなったか、なんて気にしません。
ただひたすら、売り上げが上がった、ということのみを記録していきます。
■複式簿記のいいところ
複式簿記のいいところは、ふたつの側面を記録することによって、間違いが格段にすくなくなるところです。
記録がもれているとか、ダブって記録してしまったとか。
こんな間違いがあれば、自然とわかる仕組みになっているのが、複式簿記なんですね。
■商売の極意-誠実さと賢明さ-■ 一代で会社を築き上げた敏腕経営者が、二代目となる息子に商売の極意を伝授しようとしていた。 「いいか。息子よ。商売の極意にはふたつの側面がある。このふたつの側面を使い分けられれば、商売は安泰だ」 「わかった。肝に銘じるよ。で、ふたつの側面ってなんだい?」 「誠実さと賢明さのふたつだ」 「誠実さって?」 「約束を守ることだ。商売での約束は、どんなことがあっても守らなければならない」 「わかった。約束は守る。で、もうひとつの賢明さって?」 「どんな約束でも平気で破ることだ」 |
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