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売上10%アップで利益倍増のふしぎ(その2)の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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売上10%アップで利益倍増のふしぎ(その2)

<その1のあらすじ>
あなたは、バナナのたたき売り。ひと房700円で仕入れたバナナを1,000円で売っている。売上アップを、売る数を増やすことで考えていたあなたにある日、神の啓示にも似たささやきが───売上は、単価×数だよ───「売上=単価×数」この単純な算式はあなたになにを告げているのでしょうか。

blog.takahasikaikei.com


売上を増やす。これを考えるとき、人は数を増やすことに頭がいきがちです。でも、売る数はそのままで、単価を上げる。それでももちろん売上は増えます。なぜなら「売上=数×単価」だから。

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単価を10%値上げしたときのことを考えてみましょう。

あなたが支払うのは、バナナの仕入れ代金と親分へのショバ代です。

バナナの売値を上げると仕入れ代金が増える・・・はずありません。バナナの卸業者にとって、あなたがいくらでバナナを売るかなんて関係ありませんからね。

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ショバ代だって、10%値上げしたら10%余計に支払う必要はない。そう、ショバ代は一定です。バナナをいくらで売ったかなんて、場所を貸している親分には関係ないことですからね。

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ということは───なんと!

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利益は¥2,000。単価10%増で利益が倍になった!

そんなことあるの? とおもいますけど、そんなことありました。これが ”売上10%増で利益倍増のふしぎ” です。バナナの仕入代金は売上に応じて減ったり増えたりするかとおもいきや───売上単価のアップの場合は、そうならない。親分へのショバ代と同じで、一定です。

中小企業が価格競争、つまり値下げ合戦で勝てるはずがありません。中小企業のとるべき道はそこにはない。むしろ───値上げ戦略───利益倍増のために。




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