不審者を見かけたら、通報させていただきます、の巻
町田の税理士 高橋浩之 です。
■■■
あるビルにて。こんな張り紙が・・・
仕事であるビルに立ち寄ったときのこと。ふと見るとある張り紙が。そこには、
なるほど、不審者がいたら通報するわけね。気をつけなきゃ・・・じゃなくて、気になるのは〝させていただく〟の部分。させていただく?
この張り紙は誰に向けたもの? 一般の人に向けたものじゃないですよね。語りかけている相手は不審者です。不審な動きをしたら通報しちゃうぞ! 変なことしないでね。とこういう意図のはず。しかし、「させていただく」は謙譲語。つまり、この張り紙は───不審者に敬意を表している!
不審者がいらっしゃいますと、通報させていただくこともございます。あまり不審な動きをされませんようお願い申し上げます←どうせならここまで書けば? (それにしても、日本語めちゃくちゃ)
文化庁の「敬語の指針」によれば、「させていただく」は、相手の許可を得て、そのことで恩恵を受ける事実がある場合に使う言い回しらしい。
不審者を通報するのに本人の許可いらないよね。不審者にへりくだるのもへんだし。張り紙変えたらどう? 〇〇ビルの管理会社の人。
*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。