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黒字の会社と赤字の会社、交際費を多く使っているのはどっち? の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


黒字の会社と赤字の会社、交際費を多く使っているのはどっち? の巻


国税庁から平成25年度分「会社標本調査」が公表されました(平成27年3月30日)。

これは税務署に申告のあった会社の実態調査といったところ。
その実態調査の中から、交際費についてのあれこれを紹介します。


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1)建設業がいちばん多い

業種別でいちばん多いのは建設業で、売上10万円あたりの交際費は511円です。
全体の平均が206円なので、倍以上。

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 *交際費がいちばん多いのは、建設業。これは納得できますかね?


そういえば、以前テレビのインタビューで、大手ゼネコンのえらい人が言っていました。
「うちの業界は、入ってくるとパッと使う人が多いから・・・」(⇒ほんとうにこう言っていたんです)
建設業界が潤えば、経済波及効果が高いことを言いたかったんでしょうけど、わかりやすくものを言う人だなあと印象にのこっています。



2)黒字法人の交際費は赤字法人の1.68倍

交際費には経費算入に制限があります。これは、交際費はムダづかい的な面がある(と国税当局がみている)からなんですね。
ほんとうに交際費はムダづかいなんでしょうか。

じつは、この実態調査によると、黒字法人のほうが赤字法人よりも交際費を多く使っているんですね。
とすると、交際費はムダづかいではなく、利益獲得に大いに貢献している(?)

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小さな会社の場合は、黒字だから交際費を使う、ということもよくありますけどね。

黒字会社の交際費は赤字会社の1.68倍、です。



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