社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

長期的にみれば・・・・・われわれはみんな───、の巻

町田の税理士 高橋浩之 です。


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「予測」は、遠い将来のものよりも近い将来のそれのほうが立てやすい。当たり前ですかね。

1年先のことならなんとなく見通せても、10年先のことなんかとんとわからない。これが普通でしょうから。でも、じつはそれは誤解。遠い将来のほうがより正確な予測ができるはずだといいます。

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サイコロを振って、1の目がでる確率は1/6とは限りません。でも、数多く振れば、それは1/6に近づく。振れば振るほど近づく。回数がすくないと、たまたま1の目が続いてでたり(でなかったり)の偶然性に左右されるけれど、回数が増えるにしたがって、偶然性が排除されていく。

長期の予測のほうがより正確だというのは、これと同じ理屈。短期の予測は偶然に左右されることがあり、当てにならない。でも、長期の予測では偶然性が排除される。したがって、ブレなく、より正確な予測ができるというわけ。

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うむ、なるほど。そういわれればそんな気もします。とはいえ、やっぱり・・・・・会社の経営計画などは、長期より短期のほうが立てやすい。10年後の会社なんてイメージできない。もしかして、おれ、生きてないかもしれないし・・・。んっ? 生きてない?

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経済学者のケインズが、イギリス経済の長期的な予測を問われて、いわく。

───さよう、長期的にみれば・・・・・われわれはみんな死んでいる───

そりゃそうだ。やっぱり、長期的な予測は正確なようで。




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