「どうしてお寿司は魚からできているんですか?」 の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
毎年楽しみにしているNHKラジオ「夏休み科学電話相談」の今年の放送が終わってしまいました。平日午前の放送なので、聞けるとしても移動中の車の中だけ。毎日は無理だし、つまみ食いのようにしか聞くことができません。佳境にはいったところで目的地に着いてしまい、後ろ髪をひかれるおもいでラジオをスイッチを切ることもしばしば。
今年はこんなやりとりがありました。楽しみにしている理由がわかってもらえるでしょうか。
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「どうしてお寿司は魚からできているんですか?」
どうしてお寿司は魚からできているか? 科学相談でこの質問はかなりシュールです。この質問に答えたのは、なんと「水中の生物」担当の回答者。回答者のその先生、専門は魚の生態学だそうです。でも、NHKラジオでは、お寿司の質問にも答えなくてはならない。まずはこんな逆質問から。
回答者:〇〇くんはお寿司ではどんなものが好き?
うん、いいんじゃない。無難な立ち上がりだね。こうおもっていると、それに対する子どもの答えは、なんと、「納豆巻き!」。それ、魚じゃない・・・。以下──、
子ども:納豆巻き!
回答者:(虚をつかれ、しばし沈黙)・・・それ魚じゃないよね。他にあるかな?
子ども:かっぱ巻き!
回答者:(かっぱ巻きのかっぱは河童だとおもっているのか。水中の生き物だけど河童は魚じゃないぞ。)それも魚じゃないね。〇〇くんは巻き物が好きなんだね。(・・・そうか、握りの種類で聞けばいいんだ!)ごはんの上にネタをのっけるお寿司ではどうかな?
子ども:う~ん
回答者:(まぐろって言え。まぐろって。いかでもいいぞ、ホレホレ)
子ども:玉子!
回答者:(ガチョ~ン)
カッコ内の内的独白を除けば、このやりとりは事実です。でも、さすが天下の公共放送の回答者。お寿司の歴史から話をはじめてみごとに回答していました。めでたし、めでたし。
この流れを汲めば、動物のこと担当の先生は、ステーキの焼き方だって答えられるようにしとかなくちゃいけないね!
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「いや、ぼくオリンピック見てない」(キッパリ)
3歳の弟はぼくの真似ばかりする。どうしてですか? この質問に回答者の先生、時事ネタから話をふくらませようとしたようです。
回答者:〇〇くんはオリンピック見ただろ?
子ども:いや、見てない(キッパリ)。ぼく、「◆※%〇×ジャー」(戦隊ヒーローものとおもわれる)見てるから。
回答者:(─虚をつかれる─・・・オリンピック見てないことないよね? リオデジャネイロ。「◆※%〇×ジャー」、そう年がら年中やってないとおもうんだよね・・・)
もちろん、こちらも内的独白以外は事実ですよ。
来年も楽しみにしています。
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ひとは絶対に死ぬから終身保険の保険料は経費にならない、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
経費になるか、ならないか。これは利益を左右し、税金の額を左右します。会社にとって大きな問題ですね。
経費になるかならないかは、その支払いが払いっぱなしかどうかにかかっています。ある支払いが払いっぱなしで、戻ってくることがなければ経費。そうでなく、なんらかの形で戻ってくるのであれば経費にならない。こういうことになっています(その前に、会社の事業に関係していなければいけませんけど)。
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期間のきまっていない生命保険料は経費にならない
ひとが死んでおりる生命保険には、ふたつ種類があります。期間がきまっている保険と期間がきまっていない保険です。
期間がきまっていない保険は、無期限。いつ死んでもOK。死ぬまで有効です。ひとは絶対に死ぬ(⇒この事実は重要です)ので、保険金も絶対におりる。これは、保険料は払いっぱなしではないことを意味します。ですから、このタイプの保険の保険料を、会社でいくら支払っても経費にならないんですね。
*終身保険の保険料は経費にならない
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期間のきまっている生命保険料は経費になる
では、期間のきまっている生命保険の保険料は? いつからいつまでと期間がきまっていて、その間に死ねば保険金がおりる保険です。うまく(?)その期間内に死ねば払いっぱなしになりません。でも、そうでないと払いっぱなしになってしまう。
ひとは絶対に死ぬけど、いつかはわからない。保険料が払いっぱなしにならないと確約されているわけではない。ということで、会社が支払うその保険料は経費です。
*定期保険の保険料は経費になる
ふたつのタイプの生命保険。最初のタイプを終身保険。あとのタイプを定期保険といいます。それぞれの保険料は支払い時に、
●終身保険⇒経費にならない
●定期保険⇒経費になる(ただし、経費になる時期には、いろいろなパターンあり)
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オリンピックのメダリストへの報奨金には税金がかからない、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
非課税。大好きだね、この言葉。快感で鳥肌がたつよ。素晴らしいじゃないか。こんな、どんなものにも税金がかかる世の中で、非課税なんて・・・せめて、やってみろって言いたいよ。 |
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メダリストへの報奨金には税金がかからない
リオデジャネイロオリンピックが閉幕しました。なんだかんだで話題になりましたね。メダルの数も過去最高だったようですし、まずはめでたし、めでたし。そのメダリストたちには、日本オリンピック委員会から報奨金が支給されます。
この報奨金には税金はかかりません。ちゃんと所得税法に書いてあります。んっ? 所得税で非課税? でも、もしかして所得税以外の税金がかかるなんてことない? なにか特別なものがさ。〇〇税は非課税だけど、別の✕✕税がかかるなんてあるっていうし・・・、心配になるよ。
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安心してください。所得税はかかりませんし、ほかの✕✕税もかかりませんよ。
*鳥肌の理由は非課税? そんなことないよね。金メダリストへの報奨金は500万円です。
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ほかにも非課税のものがある
パラリンピックのメダリストへの報奨金もおなじように非課税です。(報奨金つながりで)、ノーベル賞受賞者のうける賞金、野口英世博士記念アフリカの医学研究・医療活動分野における卓越した業績に対する賞としてうける賞金も非課税。
今後、オリンピック・パラリンピックでメダルを獲得する予定の人(!)、ノーベル賞や野口英世博士記念アフリカの医学研究・医療活動分野における卓越した業績に対する賞を受賞する予定のある方(!)はぜひ覚えておいてくださいね。
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10㌔のダイエット、打率5割はすごいか? の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
世の中には、ストックの世界とフローの世界があります。貯まっていくものと流れていくものですね。
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10㌔のダイエット、打率5割は、すごい?
「10㌔ダイエットしたよ」こうきくと、すごいとおもいます。でも、その人の体重はもともと150㌔(!)だったとしたら・・・。年間打率5割の野球選手。すごい。イチローよりすごい。でも、その選手、2回代打で、1回たまたまヒットを打っただけだとしたら・・・。どちらもそんなにすごくない。
*10㌔のダイエット、打率5割だけど、どちらもそんなにすごくない
この例では、10㌔のダイエット、打率5割がそれぞれフローです。どうです? フローは情報としてすこし弱い気がしませんか? なんとなく真実が見えない気もする。そんなフローも、ストック(現在の体重140㌔、積み上げた安打数1)もいっしょになると、"いい情報" になる。
フローだけだと、ちょっとあやふや。フローとストックで情報は活きる!
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会計にも、フローの世界とストックの世界がある
会計にも、フローの世界とストックの世界があります。フローが損益計算書で、ストックが貸借対照表です。
なじみのあるのは損益計算書。多くの社長は、それだけをみます。あまり貸借対照表はみない。でも、ストック(⇒貸借対照表)もみなくちゃ。貸借対照表は一目でその年度の利益がわからないので、ピンとこないこともありますけどね。
フロー(⇒損益計算書)とストックは、あわせていい情報になります。どちらか一方はよくないです。ぜひ、会計のストックの世界ものぞいてみてはいかがでしょうか。あらたな発見があるかも知れませんよ。
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借入金は利益から返すなんていうけど本当? 通帳から返してんですけど・・・、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
*人生はクローズアップでみれば悲劇。ロングショットでみれば喜劇
(チャールズ・チャップリン)
利益と通帳の残高はちがう。利益が100出ても通帳の残高は100増えない。会計事務所の人はよくこんなことを言います。 |
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借入金は利益から返済する(?)
借入金は利益から返す。こんなこと聞いたことありませんか。会計事務所の人はそんなこと言いますし、会計の本にも書いてあります。借入金の返済財源は利益。これもおなじような意味です。どうおもいますか。
うん、そうか。借入金は利益から返すのか。専門家が言ったり、本に書いているんだらそうなんだろな。ふつうこうおもいます。でも、同時に、ちょっとピンとこないな。こうもおもうかも知れません。──いいんです。ピンとこなくても。なぜなら、利益は単に計算上の差額だから。計算上の単なる差額で借入金を返すなんて、ヘンです。
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借入金は通帳から返済する
利益は計算上の単なる差額です。そんな実体のないもので借入金は返せません。借入金は通帳から返します。通帳から引き落とされるますからね。借入金は通帳の残高から返すのです。
そんなのわざわざ言うまでもなく当たり前のこと。なのに、なんで借入金は利益から返すなんていうんでしょうね。それは、利益がないと通帳の残高は増えないから。
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利益がないと預金は増えない
利益がないと通帳の残高は増えません。でも、よく、利益と通帳の残高はちがうといいます。矛盾しているような気がしますね。じつは、利益と通帳の残高はちがうというのは短期的にみればのことなんですね。長~い目でみれば、この両者は同じなんです。
これまた当たり前のこと。「利益≠通帳の残高」だとすると、利益を出そうと頑張る意味がありません。利益の最終形はキャッシュです。時間がかかることはあるけれど、利益は通帳の残高を増やすのです。
*クローズアップでみれば利益≠通帳の残高。ロングショットでみれば利益=通帳の残高
つまり、借入金は利益から返すとは、利益が預金の残高になって、通帳の残高から借入金を返す。この途中のところを省略しての言い方だったんですね。
●利益 が預金の残高になって、通帳の残高 から借入金を返す
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社長に生命保険をかけなくていい会社はあるか? の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
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社長に生命保険をかけなくていい会社ってどんな会社?
社長に万が一のことがあったときのリスクに備えるため、会社が社長に生命保険をかけることは不可欠。でも、それが必要ない会社があるんですね。社長に生命保険をかけなくてもいい会社とはどんな会社でしょう?
<その1>
社長が不死身
⇒社長が絶対に死なない
*社長が不死身。こんな社長には生命保険は不要
<その2>
「超」超カネ持ち会社
⇒社長が死んでも、遺族や社員が路頭に迷わないだけの資力がある
*会社にはたんまりキャッシュが・・・。こんな会社の社長には生命保険は不要
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でも、実際にはそんな会社はない!
社長に生命保険がいらない会社の条件はわかりました。では、あなたの会社を含めて、そんな会社はあるんですかね?
まず、その1。こんな会社は絶対にありません。〝絶対〟という言葉は、人は絶対に死ぬ。このときにだけ使っていい言葉なのです(さっき、使ったけど)。
つづいて、その2。中小企業の場合、社長が死ねば業績の急降下が予想されるところ。そんなときでも、手元のおカネだけで、会社のつぎの方向性が決まるまでの間を持ちこたえられる。手元のおカネで、社長の遺族に退職金を支払える。手元のおカネで、銀行からの借金を完済できる。こんな会社はあるでしょうか。中小企業にこんな会社は、絶対に・・・、もとい、おそらくありません。
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ということで、やっぱり社長に生命保険は必要です
ということで、実際には、社長に生命保険がいらない中小企業はまずありません。やっぱり生命保険はいる。くるまを買ったら自動車保険に入るのが当たり前。社長は、自身の万が一に備えて生命保険に加入することをおすすめします。
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毎日おなじ食事には意味がある! 脳がする意思決定の量、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
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意思決定の量には限界がある!
脳が1日にすることのできる意思決定の量は限られている。ラジオである医学博士が話していました。だから夕方になってくると、ついつい欲望にまかせるような行動をとってしまう。つまり、感情で決めるようになる。脳が意思決定をする力をなくしているので、当然、ですかね。
* ↑ 脳の意思決定の量が限られている以上、これは仕方ない!?
夜7時以降は重大な決断をしない。こんなことを言っていた人がいました。理性的な決断するという意味においては、理にかなっていることなんですね。
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意思決定の場面を減らせばいい
脳がそうできているのは変えようがないとしても、対策はあります。それはふたつ。ひとつめは、意思決定をする場面を減らすこと。余計なことに頭をつかうな、ということですね。
たとえば、スティーブ・ジョブス。彼が毎日毎日おなじ格好をしていたのは、どんな服を着ようかという意思決定をしないがため。イチローが毎日おなじ食事をしていることは有名ですよね。もしかしたら、これも何を食べようかいうことに頭を使いたくないから、なのかも知れません。
* ジョブス(右)もイチローも意思決定の量を節約している(?)
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脳の容量を増やせばいい
そうはいっても、意思決定の節約にも限度があります。生きることイコール決めることの連続、ですからね。どうしたらいいか。そこでふたつめの対策。
意思決定の場面を減らせなければ、処理能力を上げる。つまり、脳の容量を増やせばいい。でも、簡単にいうけどそんなことできるの? じつは、脳の容量を増やには──、なんと瞑想が効くそうです。瞑想といっても宗教的なことは気にしなくてOK。一日3分から5分で十分。瞑想が脳にいい影響を与えることは、科学的にも立証されているというんですね。
意思決定の量を節約しつつ、同時に、瞑想によって、脳の容量を増やす。効果的な意思決定のためにぜひお試しあれ!
*姿勢を正し、ゆっくりと呼吸をする──これが基本
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