売ったのになぜか寄付したことになる不思議、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
友だちの会社がちょっとピンチだ。直接の利害はないけど、友だちのよしみでなにか我が社で応援できないかな。よしっ──
たとえば、あなたの会社がこんな方法 ↑↑ で友だちの会社を支援したら・・・。あなたの会社になにが起こるのでしょうか。
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売ったのになぜか寄付になる不思議
寄付とは、だれかにお金やモノを渡すこと。もちろん見返りはナシで。でも、税金の世界での寄付はそれだけではない。お金やモノを出したんではないけど、それと同じ効果のある行為もまた寄付になるのです。
たとえば、時価1,000円のモノを100円で売ったとき。売買なので寄付になるなんておもいません。でも、税金の世界では、差額の900円が相手に対する寄付になっちゃう。いったん時価の1,000円で売って、そのあと900円を相手に渡したと考えるんですね。税金は時価が基準なので、わざわざそんなめんどくさい考え方をするのです。
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寄付には税金がかかる
ということで、あなたの会社が冒頭のように友だちの会社の再建に協力したら、「よそに売る価格」(⇒時価)と実際の売り値との差額は友だちの会社に対する寄付になる可能性があります。びっくりですけど。
寄付になったっていいじゃん。経費になれば。←そのとおり。でも、残念。このような寄付には、年間の限度額があって、ふつうは認めらるのはごくわずか。結果、そのほとんどに税金がかかってしまうのです。
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