社長のためのじょりじょりわかる!税理士ブログ

ややこしいことを、ややこしくなく

スイッチOTC薬の控除、キーワードは10万円、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


2017年(平成29年)からスイッチOTC薬の所得控除制度ができます。いまある医療費控除をアニキとすれば、スイッチOTC薬の控除はその弟分。そんな位置づけです。

■■■
キーワードは10万円

スイッチOTC薬の控除のキーワードは10万円。10万円というキーワードは、アニキ分の医療費控除にも登場します。年間にかかった医療費のうち、10万円を超える金額が医療費控除だよ。つまり最低金額(⇒足切り額)が10万円、という具合に。

これに対して、スイッチOTC薬の控除での10万円は最高額として登場します。10万円までだよというわけ(※)。10万円を境にして、以下をスイッチOTC薬が引き受け、超えたところを医療費が受け持つ。こんな役割分担になっています。

※ただし、スイッチOTC薬の控除の足切りは12,000円ときまっていますので、実際の控除額の最高額は88,000円(100,000円-12,000円)です。

f:id:taxjolly:20160917130545p:plain
 *薬の控除は、10万円まで。
  医療の控除は、10万円から。

■■■
とにかく領収書の保管を

じつは、スイッチOTC薬の購入代金は、スイッチOTC薬の控除の対象であると同時に、医療費控除の対象でもあります。10万円を超えた購入代金は、スイッチOTC薬の控除からは外れます。でも、医療費控除に入れることができるんですね。

年の途中では年間いくらの薬の購入代金がかかるかはわかりません。医療費だっておなじこと。スイッチOTC薬の領収書が10万円超えちゃったよ。こんなときでも領収書はすてないこと。もしかしたら、それは医療費控除にまわせるかも知れませんからね。


※↓この記事の修正記事があります

taxjolly.hatenablog.com



*下の「いいね!」ボタンなどを押していただくと、とても励みになります。
少しでも「へぇ」と思ったかたは、どうぞよろしくお願いいたします。