育毛剤を買うと、税金が安くなる(!?)の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
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スイッチOTC薬控除ができる。スイッチOTC薬って?
スイッチOTC薬控除という控除制度ができます。医療費控除の特例として2017年(平成29年)から。スイッチOTC薬という薬を買うことで、所得税が安くなるというわけです。でも、スイッチOTC薬なんてなんか仰々しい。特殊な薬なような気がする。税金でたまにあることで、じつはほとんどの人には関係ない、なんてことないよね?
ご安心を。スイッチOTC薬とは、もともと医師の処方箋がなければ買えなかったものが、安全性が確認されたことによって、市販薬に転換(スイッチ)された薬のこと。特殊なものではありません。たとえばこんな薬です──
胃腸薬、アレルギー性鼻炎薬、総合感冒薬、毛生え薬・・・、んっ?毛生え薬?
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育毛剤にもスイッチOTC薬がある
そう、じつは毛生え薬は毛生え薬でも、リアップX5という毛生え薬(⇒発毛剤)は、スイッチOTC薬なんですね。ということは、2017年からは、リアップX5で所得税が安くなるのか!?
「お~!!」
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でも、残念ながら一覧表に見あたらず・・・
具体的にスイッチOTC薬控除の対象となる薬は、厚生労働省が公表しています。でも残念ながら、2016年8月17日時点であきらかになっている対象品目にリアップX5ははいっていないんですね。ということは、現時点では控除の対象外ということに・・・。
もともとは医療費控除の特例であるスイッチOTC薬の控除。医療費控除になるのは、病気治療のための薬だけです。スイッチOTC薬の控除でも毛生え薬が認められないのは、当たり前かも知れませんね。
「・・・」
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