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相続税がなければ、贈与税もないんだ! の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。



相続税がなければ、贈与税もないんだ

贈与税、ご存知ですよね。
生きている人から(←すこし表現は変ですが)財産をもらった人にかかる税金です。

この贈与税、実はあるものがなければ、ない税金なんです。

その〝あるもの〟とは?


それは、なんと、相続税。
相続税がなければ、贈与税もないのです。


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言いかえれば、贈与税は相続税があるから、あるのです。


贈与税は相続税の抜け穴を防ぐためにある

たとえば、
相続税があって、贈与税がなければ、みんなどうしますかね?

死ぬ前に、つまり相続が始まる前に、どんどん贈与しますよね。
そうすれば、税金がかからないで、財産を移転できるのですから。

でも、それは、相続税の大きな抜け穴になっちゃう。

そこで、生前の贈与にも税金(=贈与税)をかけることにしたというわけ。
相続税の抜け穴がなくなって、めでたし、めでたし・・・

つまり、贈与税は、相続税の抜け穴を防ぐ補完のためにあるんですね。


税金のことは法律できまっています。
たとえば、法人税のことは法人税法で。
たとえば、所得税のことは所得税法で。

ところが、贈与税法という法律はないのです。
じゃあ、贈与税は法律がないのにかかってるのか、だって?
もちろん、そんなことはなくて、贈与税のことは、相続税法の中に書いてあるんですね。
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贈与税は相続税の補完のためにあるんですからね。
法律としても独立していないのです。



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