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<よくある質問>年収23億円です。税金はいくらですか? の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。



<よくある質問>年収23億円です。税金はいくらですか?

Q.
仕事で大きな契約を結びました。
7年の契約で、1年あたりの年収は23億円です。

これを給料としてもらったときの税金は、いくらになりますか?

ちなみに、元タレントの妻(現在無収入)がいます。
-TM・25歳・男-


A.
およそ、11億4千5百万円です。

いっしょに計算しましょう!

■まず、23億円から給与所得控除を差し引きます。

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給与所得控除は、年収に応じてアップします。
ただし、上限があります。
年収が1,500万円以上になると、245万円がMAXです。


■給与所得控除を差し引いたのこりが、給与所得の金額です。

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2,300,000,000-2,450,000=2,29,7,550,000円←給与所得の金額

あんまり、金額が変わったように見えないって?
気にしないでつぎにいきます。


■つぎに差し引くのは、所得控除です。

■あなたには、元タレントの奥さんがいましたね。
 いまは無収入とのことです。

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 配偶者控除が受けられます。
 配偶者控除は、38万円です。


■給料から天引きされた社会保険料と、あなたが支払った生命保険料なども所得控除になります。
 天引きされた社会保険料⇒年間136万円
 生命保険料・地震保険料⇒17万円(控除の最高額、支払い額ではありません)

■最後は、基礎控除。38万円です。

■以上、所得控除は合計して229万になります。

■給与所得の金額から所得控除を差し引いた金額が、税金がかかる金額です。

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2,29,7,550,000円-2,290,000円=2,295,260,000円←税金がかかる金額


■税率をかけて、完成です。

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 所得税⇒2,295,260,000円×40%-2,796,000円=915,308,000円
 住民税⇒2,295,260,000円×10%=229,526,000円
 合計⇒1,144,834,000円

*実際は、所得税と住民税の税金がかかる金額は異なります。



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