医療費が年間10万円なくても、医療費控除を受けられることがある、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
■医療費控除は、年間10万円以上の医療費の支払いがないとダメ?
医療費控除は、年間10万円以上の医療費の支払いがなければダメ。
よくこういうことを聞きます。
医療費は、10万円を超える部分が控除対象になるから、なんですね。
すると、この男は医療費控除をあきらめなければならないのでしょうか。
*年間の医療費が10万円にすこし足りなかった・・・
いやいや、諦めるには、少し早いです。
同じ世帯に、自分よりも年収の少ない人は、いませんか?
いれば、その人が医療費控除を受けられるかも知れないのです。
■年収の少ない人は、超えなければならない金額が低くなる
医療費控除で、超えなければならない金額は、原則10万円です。
ところが、年収の少ない人は、超えなければならない金額の壁が低くなるのです。
<給与年収別>年間の医療費がこの金額を超えたら、医療費控除が受けられる!
給与年収 | 金 額 |
150万円 | 42,500円 |
200万円 | 61,000円 |
250万円 | 78,500円 |
300万円 | 96,000円 |
311万円以上 | 10万円 |
*給与収入の場合です。
*たとえば、給与年収150万円の人は、42,500円を超える金額が医療費控除となります。
■あの男の世帯では?
年間の医療費が99,000円のあの男の世帯では、どうでしょうか?
◆世帯の給与年収のようす
と、いうことは・・・
お父さんの年収は、200万円。
上の表から、お父さんは、医療費が61,000円を超えていれば、医療費控除を受けられるんですね!
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