申告書を送るときは、ここに注意!、の巻
町田市の税理士 高橋浩之 です。
■申告書を送るときは、ここに注意!
むかしむかしあるところに、正直爺さんがいました。
正直爺さんは、ことし、所得税の確定申告をします。
今日は、確定申告書の提出期限です。
確定申告書ができあがりましたので、正直爺さんは、郵便局で郵送の手続きをしました。
*正直爺さんは、提出期限の日に確定申告書を郵送しました。
郵送の場合は、消印の日付が提出日になるので、正直爺さんの申告は期限内の申告になるのです。
「やれやれ、ギリギリになってしまったが、まぁひと安心じゃわい」
それの様子を、となりの、ぐうたら爺さんが見つめていました。
ぐうたら爺さんも確定申告をします。
「ほう、確定申告書は郵送の日に出したことになるんじゃな。これはいいことを聞いたわい。わしも持参はやめて送ることにするかな」
ぐうたら爺さんは、申告書類を封筒に入れ、でかけました。
郵便局へ向かう途中、ぐうたら爺さんの目にコンビニエンスストアが留まりました。
「郵便局はまだまだ先じゃな。え~い、面倒じゃ。コンビニから宅配便で送ってやれ。送るんだから一緒じゃろ」
ぐうたら爺さんは、宅配便で、申告書類を送ることにしました。
<申告期限から数日後、税務署にて>
税務署職員A:正直爺さんと、ぐうたら爺さんから申告書の提出があったかぁ?
税務署職員B:あったわい。ふたりとも持参ではなく、送ってきたがな。でも・・・
A:でも? なんじゃい、言わんかい。
B:ぐうたら爺さんは宅配便で送ってきとるわ。
A:なんと。それじゃ郵便局の消印はないな。
B:そうさね。で、届いたのが期限後の今日だわい。
A:ぐうたら爺さん、少し面倒くさがったばっかりに・・・
A、B:(声を揃えて)期限後申告になってもうたがな、カッカッカッ
*おはなしの設定上こうなりましたが、決して税務署を「オニ」と言っているわけではありませんよ。昔話には、オニが欠かせないのです。念のため。
◆消印の日が提出日になるもの、到着日が提出日になるもの 確定申告書を、郵便又は信書便を利用し税務署に送付した場合には、消印(通信日付印)の日が提出日とになります。 それ以外の場合は、税務署に到達した日が提出日です。 ■消印の日が提出日となるもの ●郵便 ●レターパック ■到着した日が提出日となるもの ●ゆうパック ●EXPACK500 ●ゆうメール ●ポスパケット ●宅配便 |
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