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1か月未満の日数は会社の都合のいいように処理してOK、の巻

町田市の税理士 高橋浩之 です。


1か月未満の日数は、会社の都合のいいように処理してOK


(登場人物)
A:ベテラン経営者
B:Aの親友。最近会社を設立したばかり。


A:久しぶり。最近どう? 
B:カゼっぽくてさ、カゼ薬探したけどなかったから、代わりに正露丸飲んどいたよ。
A:きみは相変わらずおおざっぱだな。
B:よくあるだろ。そういうこと。
A:いや、あまりないが。カゼの具合はどうなんだ?
B:すっかりよくなった。
A:都合のいい身体でよかったな。ところで相談ってなんだい?
B:実はおれ、会社作ったんだけどさ。いろいろあって第1期は赤字確定なわけよ。
A:いろいろあって、か(笑)、おおざっぱな説明だな。で?
B:赤字でも払う税金があるそうじゃないか。なんてったけ?筋肉割り?


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A:なんだそりゃ。赤字でも払うのは均等割りだよ。
B:そうそう、均等割り。その均等割りは年間だいたい、いくらってきまってんだろ。
A:だいたいじゃなくてね。1年間にいくらってキチンときまっている。
B:1年ないときは?
A:月数で、あん分するさ。12分の何か月って計算をする。
B:やっぱりそうか。うちの会社、数えてみると、第1期は9か月と28日なのよ。そういうときは、12分の10か月で計算かい? 
A:きみ、おおざっぱな割には、こまかいところに気付くな。きみの会社は12分の9か月だよ。
B:もうすぐ、まる10か月なのに、切り上げじゃなく切り捨てでいいのかい?


均等割り、1か月に満たない日数は切り捨てる

均等割りは、1年にいくら、というように決まっています。
したがって、設立などで事業年度が1年ないときは月数であん分します。
均等割りの月数のあん分では、1か月に満たない日数は、切り捨てます。

上の例、9か月と28日は、10か月ではなく、12分の9か月でOKです。

1か月に満たない日数は常に税金の少なくなる方を選択すればOK

税金を計算するときは、均等割り以外にも、月数であん分することがあります。
そのときに、1か月未満の日数を切り捨てるのか、切り上げるのかは、常に、税金が少なくなる方を選択すればOKです。
(例)
均等割りの月割り⇒切り捨てた方が税金がすくなるなるため、切り捨てる
減価償却の月割り⇒切り上げた方が、減価償却費が多くなり税金がすくなるなるため、切り上げる

1か月未満の日数の処理は、会社の都合のいいように(つまり、税金が少なくなるように)処理していいのです。


B:そうだったのか。
A:1か月に満たない日数の処理は、会社に都合よくしていいってことだ。
B:安心したよ。正露丸も飲んだことだし、今度は安心して酒でも飲むか。
A:胃薬飲んでそれ言うならわかるが、正露丸じゃな。きみも相当都合のいい性格しているよ。


伝えたかったこと

●1か月未満の日数は、都合よく処理してOK



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